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加速する米ドル安 ユーロドルは節目の1.20が視野に / ユーロ円の展望とチャートポイント

今日のサマリー。米金利の反発が一服したことで米ドル安が加速。ユーロドルの上値のポイントは?ユーロ円のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

加速する米ドル安 ユーロドルは節目の1.20が視野に

米株高のトレンドが続く一方、米長期金利(以下米金利)の反発が一服していることで、外為市場では再び米ドル安の圧力が高まっている。

例えば昨日のユーロドルは、レジスタンスのポイントとして意識されてきた1.19の水準を完全に突破し、高値1.1965まで上昇した。

NYクローズの終値でも1.19台を維持したことで、節目の1.20を視野に上昇幅が拡大する可能性が高まってきた。

1.20レベルはフィボナッチ・プロジェクション61.80%の水準にあたる
このテクニカルポイントの突破にも成功する場合は、2018年4月30日の高値1.2139が次の上値ターゲットとして浮上しよう。

一方、下値の焦点は1.17台の維持で変わらず。

テクニカル面では1.1782レベルまで上昇している21日MAの攻防に注目したい。

米株高の調整局面では米ドルを買い戻す圧力が高まろう。
それでも1.17レベルを維持する状況が続けば、この水準が新たなサポートのポイントとして市場で意識されよう。

ユーロドルのチャート

Source: Eikon 日足(2020年6月以降)

ユーロ円の展望とチャートポイント

一方、ユーロ円は調整を挟みながらも、緩やかな上昇トレンドを維持すると予想する。

「緩やか」と表現する理由はドル円の上値の重さにある。

政策相場の下では、どうしても米ドル安の圧力によりドル円の上値は抑制されやすい。
故にユーロドルの上昇を相殺してしまう。
事実、今週に入るとユーロ円ドル円の下落の影響を受け反落している。

だが、株高のトレンドが続く限り、円高の圧力が高まる可能性は限りなく低い。

よって、最終的にはユーロドルの上昇がサポート要因となり、今年5月から始まった上昇トレンドを維持するだろう。

ユーロ相場の動向

ユーロ相場の動向


今日のユーロ円のチャートポイントだが、上値は126.10レベルの突破が焦点となろう。
今週に入り、この水準で上値が抑制される展開となっている。
「株高→米ドル安→ユーロドルの上昇」の局面では126.10のトライを予想する。

126.10レベルの突破に成功する場合は、短期レジスタンスラインが次の上値ターゲットとして浮上しよう。
今日現在このラインは、126.20から126.05で推移する。

一方、下値の焦点はフィボナッチ・プロジェクションの各水準での攻防に注目したい。

昨日は38.20%の水準125.65で下値がサポートされた。

ドル円が105.00を目指すケースでは、この水準のトライを予想する。

一方、ドル円が104円台へ再び下落する展開となれば、ユーロ円の下落幅も拡大しよう。
このケースでの焦点は、50.00%および61.80%の各水準での攻防を予想する。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート

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