ユーロドルの展望 / ユーロドルのチャートポイント
今日のサマリー。ユーロドルの展望について。短期的には上値の重い展開、中長期的には1.20ブレイクを予想。今日のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ユーロドルの展望
昨日の外為市場は、ユーロ売り優勢の展開となった。
週足を確認すると、ユーロドルは節目の1.20レベルで上値が抑制されていることがわかる。
この水準は、フィボナッチ・プロジェクションの61.80%の水準にあたる。
1.20レベルは、単なる節目のポイントというだけでなく、重要なテクニカルのポイントでもあることを昨日の反落は示唆している。
ユーロドルのチャート
目先の焦点は、1.20レベルが新たなレジスタンスのポイントとして意識され続けるかどうか?この点にある。
市場の短期予測を反映するリスクリバーサル(1週間 / 1ヶ月)を確認すると低下基調にある。
また、一昨日の日足ローソク足が下落転換のシグナルとなる上影陰線となり、昨日の日足ローソク足の実体も陰線となった。
これらの状況を考えるならば、短期的に1.20レベルがレジスタンスのポイントとして意識されると予想する。
だが、現在も政策相場(=米株高/米金利低下/米ドル安)は続いている。
この状況が続く限り、ユーロドルは上昇トレンドを維持しよう。
よって中長期的には、1.20がレジスタンスのポイントとして意識される可能性は低いと予想する。
ユーロドルの動向
ユーロドルのチャートポイント
調整相場が続く場合の下値の焦点だが、まずは1.18台の維持に成功するかどうか?この点に注目したい。
1.1800にはビッドが観測されている。
1.17台へ下落する場合、1.1760台の維持が次の焦点となろう。
先月の21日以降、この水準まで到達すると反発するパターンが見られる。
1.1760台をも完全に下方ブレイクする場合は、7月の下旬以降、相場をサポートし続けている1.1700の維持が焦点となろう。
フィボナッチ・リトレースメント38.20%の水準にあたる1.1721を下方ブレイクする場合は、1.1700トライのシグナルとして警戒したい。
なお、1.1750にもビッドの観測あり。
一方、政策相場を背景にユーロドルが反発する場合、上値の焦点は1.20レベルの再トライとなろう。
まずは、昨日の高値1.1929をトライするかどうか?が注目されるが、鍵は今日の米指標データ(8月ISM非製造業景況指数)が握っている。
今週に入り良好な米指標データの内容が確認されているが、本日も市場予想を上回る場合、米金利が反発する可能性がある。
米株高と金利の上昇が同時に発生する場合、ユーロドルの上昇圧力が相殺されよう。
このケースでは、ユーロドルが反発しても1.1900前後で上値が抑制される展開を予想する。
ユーロドルのチャート
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