ドルインデックスのトレンドパターンと注目すべき2つのトレンドライン
米ドル相場の大まかな方向性を示すドルインデックスにはあるトレンドパターンが見られます。そしてドル円とユーロドルはテクニカル面で重要な局面にあります。そのテクニカルとは?詳細はマーケットレポートにて。
米ドル相場のトレンドパターン
昨年FEDは連続利下げに追い込まれた。それ以降の米ドル相場のトレンドパターンをドルインデックスで確認すると、「奇数月は米ドル買い」、「偶数月は米ドル売り」のパターンとなっている。今月は奇数月(1月)だが、ドルインデックスがレジスタンスポイントの97.70レベルまで反発している状況を考えるならば、昨夏以降のパターンが未だ続いていることがわかる。だが、米国債券市場が「凪状態」となっていること、米ドルの資金供給が続いていること、そして米中リスクが後退している状況も考えるならば、このまま米ドル高トレンドが形成される可能性は低いと予想する。
ドルインデックスのチャート
トレンドラインの攻防
目先、米ドル買い圧力が高まるとするならば、その要因となり得るのは他通貨売りである。その候補として注視すべきは日本円である。円は、リスク選好相場(=株高相場)で売り圧力が高まり易い通貨であることはこのレポートで指摘してきた。実際、調整(=円買い)を挟みながらも、現在は円安優勢となっている。この状況下でドル円は重要な局面-トレンドラインをトライする局面となっている。このラインは2015年6月以降形成されてきたダウントレンドを象徴するラインである。株高を土台にこのラインをブレイクする展開となれば、テクニカル面でさらなる上昇シグナルが点灯することになる。その際は株高圧力がさらに高まっていることが予想されるため、チャート的には112円トライが次のターゲットとなろう。だが、インプライド・ボラティリティの低下傾向(現在は1週間が3.100%、1ヶ月が4.125%まで低下中)を考えるならば、緩やかに112円台を目指す展開を予想する。
ユーロドルもトレンドラインの攻防となっている。こちらのラインは2019年の下落トレンドが転換した時の安値1.0877(昨年10/1安値)を起点とした短期サポートラインであり、今日現在1.1067前後で推移している。昨日は小陽線が示現しこのラインをトライする前に反発した。だが、ECB理事会次第でまだラインブレイクの可能性はある。ドル円とおなじく低ボラティリティの状況を考えるならば急落する可能性は低いが、ラインブレイクとなればユーロドルの下落シグナル(=ユーロ売り/米ドル買いシグナル)となり得る。この場合1.10台の維持が焦点となろう。昨年12月6日に示現した大陰線の安値水準であり、且つ現在はビッドが観測されている1.1040の下方ブレイクは1.10トライのシグナルとなろう。
ドル円のチャート
ユーロドルのチャート
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