対ユーロで米ドル安が加速 / ドル円のボラティリティも急上昇中 105円台の維持が焦点に
今日のサマリー。対ユーロで米ドル安が加速している。次の上値の焦点は1.1820レベル。一度反落する展開も想定しておきたい。ドル円は105.00の攻防が焦点。上値の焦点は106.00がレジスタンスとして意識されるかどうか。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
対ユーロで米ドル安が加速
米ドル安が加速している。
特に対ユーロでの米ドル安トレンドが鮮明となっている。
ユーロドルの予想変動率(インプライド・ボラティリティ)を確認すると、1週間のボラティリティが急上昇している。
世界的な米ドル安の圧力が高まっていること、そして米株が上昇トレンドを維持していることも考えるならば(株高はリスク性の高い通貨買いの要因)、ユーロドルのボラティリティはもう一段上昇する可能性がある。
よって実勢相場の方も、もう一段上昇する展開を想定しておきたい。
フィボナッチ・リトレースメントで次の上値のターゲットを考えると、1.1820レベルが浮上する。
過去の経緯をさかのぼると、このレベルは、2018年6月と9月にレジスタンスのポイントとして意識されたことがある。
昨日に高値1.1781を付けるまで調整らしい調整は見られなかった。1.1820レベルでの調整の反落を意識しておきたい。
ユーロドルが反落する場合、新たなレンジの下限がどの水準になるのか?この点を見極めることがテーマとなろう。
現時点での注目ポイントは1.15と想定している。
3月の急騰時にレジスタンスとして意識されたこの水準が、今度は一転して相場をサポートするかどうか?この点に注目したい。
ユーロドルのボラティリティ
ユーロドルのチャート
ドル円のボラティリティも急上昇中 105円台の維持が焦点に
ユーロドルと同じく、ドル円の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)も上昇している。
1週間のボラティリティが6月上旬の水準を突破している状況を考えるならば、引き続き下値のトライを想定したい。
目先の焦点は105.00の攻防となろう。
昨日の安値105.10レベルの下方ブレイクは、105.00トライのシグナルとして意識したい。
オーダー状況を確認すると、105.00にはビッドが観測されている。
104円台の攻防へシフトする場合、最初のターゲットは3月13日の大陽線の安値104.48レベルと想定している。
なお、104.50にもビッドが観測されている。
一方、上値の焦点は106.00の攻防となろう。
昨日の高値は106.18だが、東京時間の序盤に106円を下方ブレイクして以降、一度も106円台を回復する局面がなかった。
反転してもこの水準がレジスタンスとして意識され続けるならば、下値をトライするシグナルとして想定しておきたい。
ドル円のボラティリティ
ドル円のチャート
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