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欧州通貨と新興国通貨の動向が示唆すること

米長期金利は未だ反発基調の過程にあります。しかし、外為市場では根強い欧州通貨買い&新興国通貨買いが続いています(対米ドル)。この状況が示唆することとは何でしょうか?そして今後、米ドル相場のトレンド決定要因として注視すべきイベントは?マーケットレポートをご覧ください。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

・欧州通貨と新興国通貨の動向が示唆すること

23日の米長期金利(以下米金利)は、1.7%台を中心に上下に振れる展開となった。現在の米金利は、10月上旬に発生した反発トレンドの過程にある。この状況を考えるならば、外為市場では米ドル相場が堅調地合いとなるはずである。しかし、昨日のパフォーマンスを確認すると、対先進国通貨ではリスク選好で売られやすい日本円やスイスフランでは米ドル高優勢となったが、それ以外の主要通貨に対しては下落した。一方、対新興国通貨のパフォーマンスを確認すると、南アランドやロシアルーブルでは若干上昇した。しかし、その他の主要通貨ではやはり米ドル売り優勢となった。今回の新興国通貨買いで興味深いのは「株高 / 米金利の反発」局面で発生していることにある。これまでのパターンであれば、株高(リスク選好)と米金利の低下(米ドル安)の恩恵を受ける局面で新興国通貨の買い圧力が高まっていた。米金利の反発を受けて尚、堅調地合いを維持している現在の新興国通貨の状況は、米ドル買い需要が後退していることを示唆している。この点は欧州通貨での動向でも確認できる。昨日の英ポンドとユーロは対米ドルで陽線引けとなった。特に英ポンドは、「10月離脱」を巡り英国政治の混乱が続く状況下でもすぐに反発し、堅調地合いの維持に成功している。これら欧州通貨の上昇基調と昨日の反発は、米ドル買い需要が徐々に後退していることを示唆している。23日のレポート「米ドル相場と金利の関係」でも指摘したとおり、今後はFOMCを意識した展開が予想される。2019年のFOMCと米金利の反応を確認すると、FEDのスタンスがはっきりしなかった1月と利下げ観測でFOMC前に金利が急低下した6月を除き、FOMC後の米金利は低下トレンドを形成している。米ドル買い需要が後退している現在の局面で10月FOMC が米金利の低下圧力を再び高めるイベントとなれば、欧州通貨と新興国通貨の堅調地合いは続こう。一方、ドル円は米金利の低下とクロス円の上昇に挟まれる局面へとシフトしよう。だが4月以降、米金利との相関性が高まっている状況を考えるならば、「米金利の低下→米ドル安」の局面でのドル円は緩やかな下落トレンドを形成しよう。

・欧州通貨のチャートポイント

今日の英ポンド/米ドルは1.28-1.30をコアレンジと想定し、上限と下限どちらをブレイクするかが注目される。1.28にはビッド、1.30にはオファーが観測されている。フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準1.2818のブレイクは、1.28トライのシグナルとして捉えたい。一方、1.30台へ上昇するケースでは、オファーが観測されている1.3020および1.3050を次のレジスタンスポイントと予想する。後者の水準は、今年5月に相場をレジストした経緯がある。
ユーロドルは1.11-1.12をコアレンジと想定する。通貨オプション市場では、未だユーロのコールオーバーとなっている。この状況を考えるならば、1.11台 ― テクニカル面では10日MA(1.099)の維持を予想する。一方、続伸するケースでは1.1180のブレイクが焦点となろう。これに成功する場合、1.12トライを意識したい。1.11にはビッド、1.12にはオファーが観測されている。

【英ポンド/米ドル】

GBPUSD 英ポンド/米ドル テクニカル分析 フィボナッチ・リトレースメント


【ユーロドル】

ユーロドル EURUSD テクニカル分析 Moving average 移動平均

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