株安局面での豪ドル相場に要注意 / 豪ドル/米ドルのチャートポイント / 豪ドル円のチャートポイント
今日のサマリー。株高の調整局面で最も下落幅が拡大しやすいのが豪ドル。米株が続落する場合、豪ドル相場も続落を予想。対米ドルと対円でのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
株安局面での豪ドル相場に要注意
昨日の外為市場は米株の急反落を受け、米ドルと円を買う動きが見られた。
これら通貨高に共通していたのは、対豪ドルで最も上昇したということである。
言いかえれば、昨日の動向は株高の調整局面で豪ドルが売られやすい通貨であることを示唆している。
豪ドル/米ドルの予想変動率は上昇基調にある。
一方、市場参加者が抱く短期のトレンド予測を反映するリスクリバーサルは低下基調へ転じている。
これらの状況を考えるならば、本日も米株が下落する展開となれば、豪ドル相場の下値トライを予想する。
豪ドル/米ドルの動向
豪ドル/米ドルのチャートポイント
今日は米雇用統計(8月)が発表される。
総じて市場予想を下回る内容となれば、米株高の調整相場が続くだろう。
豪ドルも対米ドルで調整の反落相場が続くことが予想される。
本日の下値の焦点は、6月30日の安値0.6830を起点とした短期サポートラインの維持となろう。このラインは今日現在、0.7210レベルで推移している。
すぐ上の水準、0.7226には21日MAが推移している。
米株が続落する場合、まずは短期サポートラインまでの下落を想定したい。
このラインの下方ブレイクは、7月下旬以降、相場をサポートし続けている0.71レベルをトライするシグナルとして想定しておきたい。
一方、上値の焦点は0.73台の回復となろう。
米雇用統計が良好な内容となり、米国市場が「株高/金利低下」の展開となる場合は、0.73台への再上昇を予想する。
豪ドル/米ドルのチャート
豪ドル円のチャートポイント
一方、豪ドル円だが、106円を挟んで売り買いが交錯しているドル円の状況を考えるならば、トレンドは豪ドル/米ドルに左右されよう。
現在、その豪ドル/米ドルが調整の反落相場となっているため、本日の豪ドル円は下値トライを警戒したい。
サポートのポイントをフィボナッチ・リトレースメントで確認すると、目先は50.00%の水準77.00レベルの攻防が注目される。
だが、この水準以上に注視すべきポイントは、61.80%の水準76.65の方だろう。
21日MAがこの水準とクロスする展開となっている。
また、8月中旬に豪ドル円の上昇を阻んだ経緯がある。
レジスタンスからサポートへの転換は、相場の反転シグナルとなる。
76.65を維持する場合、豪ドル円の反転を予想する。
一方、上値の焦点は、昨日の欧州タイムに上値を抑制し続けた77.75レベルの攻防となろう。
「良好な米雇用統計→米株の反発」の展開では、豪ドル円の反転と77.75のトライを予想する。
豪ドル円のチャート
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