コスモなど石油株下落 NY原油が2週間ぶり安値 中国景気減速で
・NY原油が3%安
・米国で稼働リグ数増加
29日の東京株式市場でコスモエネルギーホールディングスなど石油株が安い。米建機大手キャタピラーの決算発表などで中国の景気減速があらためて浮き彫りになるなか、需要減少懸念からニューヨーク原油先物相場が28日、2週間ぶりの安値を付けたことが売り材料となった。
終値はコスモが前日比65円(2.68%)安の2364円、JXTGホールディングスが10.6円(1.82%)安の571.1円、出光興産が65円(1.72%)安の3725円。
東証33業種のうち、石油・石炭製品は値下がり率でトップ。
ニューヨーク原油市場の指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月限は前週末比1.70ドル(3.17%)安の1バレル=51.99ドルで取引を終えた。3営業日ぶりに反落し、中心限月としては14日以来2週間ぶりの安値となった。
キャタピラー決算
キャタピラーが28日発表した2018年10~12月期の中国を中心とするアジア・太平洋地域の建設機械の売上高は前年同期比4%減となった。中国需要の減少が響いたという。
10~12月期のアジア・太平洋の全体の売上高は前年同期比8%増の31億ドル。増加率は前の期の28%から大きく減速した。
10~12月期の1株利益は2.55ドルと、市場予想の2.98ドルを大きく下回った。
エヌビディアが売上高予想引き下げ
また、米画像処理半導体(GPU)のエヌビディアは28日、中国の景気悪化などを理由に売上高予想を下方修正した。
エヌビディアは中国景気の減速によるゲーム向けGPUの需要減少、仮想通貨向けの流通在庫のだぶつき、データセンター向けの低迷などで18年11月~19年1月期の売上高が予想に届かなかったと発表した。
同社は11~1月期の売上高が約22億ドルになったもようとした。昨年11月、11~1月期の売上高が約27億ドルになるとの自社見通しを示していた。
米原油供給の増加
中国の原油需要減少が予想されるなか、米国の供給が増加していることも原油相場を押し下げた一因。石油関連会社のベーカー・ヒューズが25日発表した同日までの1週間の米石油採掘装置(リグ)稼働数は862基で、前週の852基から増加した。
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