出光など石油株高い、NY原油が3カ月ぶり高値
・OPEC協調減産は順調
・米中貿易協議進展も支援
15日の東京株式市場で出光興産<5019>やコスモエネルギーホールディングス<5021>などの石油関連銘柄が高い。前週末のニューヨーク市場で原油先物相場が約3カ月ぶりの高値を付けたことが買い材料になった。
終値は出光が前週末比225円(5.82%)高の4090円、コスモエネルギーが206円(9.12%)高の2466円、ENEOS Holdings Inc<5020>が28.5円(5.23%)高の573.9円。
東証33業種中、石油・石炭製品は値上がり率でトップ。
15日のニューヨーク原油市場では指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月限は前日比1.18ドル(2.17%)高の1バレル=55.59ドルで取引を終えた。中心限月ベースで昨年11月19日以来、およそ3カ月ぶりの高値となる。
ニューヨーク市場で原油の供給過剰懸念が後退したことが相場の上昇をもたらした。石油輸出国機構(OPEC)が12日に発表した月報によると、1月の加盟国による原油生産削減は日量79万7000バレルで、協調減産目標の80万バレルにほぼ沿った水準だった。さらに、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は12日付の英紙とのインタビューで、3月に原油生産を日量約50万バレル削減する方針を表明した。
米中貿易協議の順調な進展も相場の支援材料になった。貿易摩擦などを巡る両国の僚級協議が引き続き米国で開かれることが決まった。
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