出光など石油株安い、NY原油が3日続落
・NY原油が約半月ぶり安値
・米原油在庫、減少幅が予想下回る
18日の東京株式市場で出光興産<5019>など石油関連銘柄が安い。NY原油先物相場の続落が売り材料となった。東証33業種中、石油・石炭製品は値下がり率で首位、鉱業は3位だった。
出光興産の終値は前日比160円(5.05%)安の3010円。大引けにかけて3005円(5.21%安)まで売られた。
コスモエネルギーホールディングス<5021>は127円(5.31%)安の2266円、ENEOS Holdings Inc<5020>は21.8円(4.12%)安の507.5円で取引を終えた。
17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月限は3日続落。前日比0.84ドル(1.5%)安の1バレル=56.78ドルで引けており、終値ベースで3日以来の安値を付けた。ほぼ半月ぶりの安値に相当する。
この前日の16日、8月限は同3.3%下落した。トランプ米大統領がイランとの関係に進展があったと発言し、中東における緊迫感が和らぐとの思惑が広がったことが背景。
米週間原油在庫
米エネルギー情報局(EIA)が17日発表した12日までの週の石油在庫統計は、ガソリン在庫が予想に反して増加。ガソリン需要の弱さが示された格好となり、原油需要も後退するとの見方が広がった。
原油在庫は前週比310万バレル減と、5週続けて減少した。減少幅は市場予想の400万バレル前後を下回った。
前週にハリケーン「バリー」襲来に備えてメキシコ湾岸地域で原油生産が減少した影響で在庫が減ったとの声が多い。
WTI原油先物($10) 60分足チャート (出所: IG証券)
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