出光など石油関連株高い、NY原油が5カ月ぶり高値
・リビア内戦で供給懸念浮上
・OPEC主導の減産も相場支える
9日の東京株式市場で出光興産<5019>などの石油関連銘柄が高い。ニューヨーク市場で原油先物相場が一時、5カ月ぶりの高値を付けたことが買い材料になった。
出光の終値は前日比135円(3.65%)高の3835円。
ENEOS Holdings Inc<5020>は15.9円(2.95%)高の555.1円、石油資源開発<1662>は63円(2.65%)高で取引を終えた。
東証33業種で石油・石炭は値上がり率で首位。鉱業は3位となった。
供給懸念
8日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸。リビアの内戦で原油輸出が滞るとの見方で買いが優勢となった。
標準油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月限は前週末比1.32ドル高の1バレル=64.40ドルで引けた。取引時間中に一時、64.44ドルと2018年11月初め以来、5カ月ぶりの高値を付けた。
リビアでは東部を拠点とする軍事組織「リビア国民軍」と西部の暫定政府との軍事衝突が深刻化している。
また、米国によるベネズエラやイランへの経済制裁や、石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどの主要産油国の減産も相場を下支えた。
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