コスモなど石油株高い、NY原油が5カ月ぶり高値
・中国製造業PMIと米ISM製造業指標が改善
・米国内需給が改善との見方
2日前場の東京株式市場でコスモエネルギーホールディングス<5021>やENEOS Holdings Inc<5020>など石油関連株が高い。ニューヨーク原油市場で先物相場が5カ月ぶりの高値を付けたことや、ドル高・円安が買い材料になっている。
午前10時32分現在、コスモは前日比63円(2.7%)高の2393円、JXTGは5.9円(1.11%)高の538.4円で取引されている。
また、国際石油開発帝石<1605>は13.5円(1.27%)高の1080円で推移している。
1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に続伸した。
米国産標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月限の終値は前週末比1.45ドル高の1バレル=61.59ドル。取引時間中に61.72ドルまで買われ、昨年11月上旬以来、約5カ月ぶりの高値を付けた。
米中の製造業指標改善
原油相場の上昇は、米国と中国の製造業関連指標の改善が背景にある。
週末、および週明け1日に発表された中国の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、国家統計局と民間会社・財新のいずれの調査でも景況感の分かれ目である50を上回った。
また、米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した3月の米製造業景況感指数も市場予想を上回る伸びを示した。
一方、石油サービス会社のベーカー・ヒューズが3月29日に発表した米国の石油掘削設備(リグ)の稼働数が6週連続で減少したことも、需給が引き締まるとの見方から原油の買い材料だった。
円が下落
米中の景況感の改善や米株高を受け、日本時間の昨晩からきょうの未明にかけて安全資産とされる円が売られた。
2日午前の外国為替市場で、ドル・円は昨日の東京時間に比べてドル高・円安の111円台前半で小動きとなっている。
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