国際帝石など石油株高い、NY原油急伸で 米無人機撃墜で中東緊迫化
・NY原油が5.4%高
・空運株売られる
21日の東京株式市場でINPEX<1605>やコスモエネルギーホールディングス<5021>などの石油関連銘柄が高い。ホルムズ海峡付近でのイランによる米無人偵察機の撃墜で中東情勢が緊迫化し、ニューヨーク原油先物相場が急伸したことを手掛かりに買いが優勢となった。
国際帝石の終値は前日比42.5円(4.44%)高の999.3円。出来高は1692万8600株で東証1部で7位。
コスモの終値は83円(3.55%)高の2419円。ENEOS Holdings Inc<5020>は4.5円(0.87%)高の523.8円。JXTGの出来高は3087万8400株で東証1部で4位だった。
東証33業種で鉱業と石油・石炭製品はそれぞれ1位と2位につけた。
一方、原油相場の高騰を受け、空運銘柄は売られる展開。ANAホールディングス<9202>は年初来安値となる41円(1.14%)安の3546円でこの日の取引を終えた。
日本航空<9201>の終値は58円(1.66%)安の3431円。
米大統領、イラン攻撃を一時承認との報道
20日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近7月限は急反発。前日比2.89ドル(5.38%)高の1バレル=56.65ドルで納会を迎えた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が20日、複数の米政府当局者の話として伝えたところによると、無人偵察機がイランに撃墜されたことへの報復として、トランプ大統領はイランに対する軍事攻撃を一時承認した。しかし、20日夜になって突然、作戦準備の停止を指示したという。
レーダーやミサイル施設など少数の標的を想定していたと伝えており、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)やポンペオ国務長官、ハスペル中央情報局(CIA)長官が攻撃に賛成したと同紙は報じた。
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