石油資源開発が高い、NY原油が半年ぶり高値
・米、イラン産原油全面禁輸
・WTI期近が65ドル台
23日前場の東京株式市場で石油資源開発<1662>などの鉱業株や、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油元売り株が高い。ニューヨーク市場で原油先物相場が半年ぶりの高値を付けたことで買いが優勢になっている。
午前10時54分現在、石油資源開発<1662>は前日比105円(4.21%)高の2597円で取引されている。年初来高値を更新する場面があった。
国際石油開発帝石<1605>は35.5円(3.34%)高の1097.5円で推移している。
コスモエネルギーホールディングスは49円(2.17%)高の2311円。
東証33業種では鉱業と石油・石炭製品がそれぞれ1位と2位になっている。
供給懸念
22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅続伸した。米政府がイラン産原油の全面的な輸入禁止措置を22日に発表し、供給懸念が台頭したことが背景にある。
米国産標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月限は前日比1.70ドル(2.66%)高の1バレル=65.70ドルで取引を終えた。これは中心限月ベースで2018年10月30日以来、およそ半年ぶりの高値となる。5月限はこの日が最終取引。
6月限は1.48ドル高の65.55ドルで引けた。
トランプ政権は18年11月、イラン産原油の輸入を制裁対象とする一方、日本など8カ国・地域に対し180日間の期限付きで適用除外を認めていた。ポンペオ国務長官は22日、5月2日にこの猶予措置を打ち切ると発表した。
米国の経済制裁下のベネズエラでの産油量の急減やリビアの政情不安なども重なり、市場で買いが膨らんだ。
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