石油資源開発が反発、OPEC減産でNY原油反発
・3月ベネズエラ産油量が前月比28.3%減
・米ガソリン在庫が大幅減
11日の東京株式市場で石油資源開発<1662>が反発した。ニューヨーク市場で原油先物相場が反発したことが買い材料になった。
石油資源開発の終値は前日比29円(1.2%)高の2440円。
ENEOS Holdings Inc<5020>は4.7円(0.87%)高の545.7円。一方、出光興産<5019>は引け際にマイナス圏に沈んだ。終値は15円(0.41%)安の3680円。
NY原油先物
10日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発。石油輸出国機構(OPEC)減産による供給の減少や、米ガソリン在庫の予想を上回る減少などで買いが優勢となった。
標準油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月限は前日比0.63ドル高の1バレル=64.61ドルで引けた。
OPECが発表した月報によると、3月のOPECの原油生産は前月比で減少。米国による制裁下のベネズエラの産油量は前月比28.3%減の日量73万バレルだったことが判明した。また3月の世界の原油生産も前月から減少。米国の増産をOPEC諸国の減産が相殺した。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した前週の週間石油統計によると、ガソリン在庫が770万バレル減少した。減少幅は2017年9月以降では最大。アナリストは200万バレルの減少を見込んでいた。
これにより、ガソリン需要の増加が原油在庫の減少につながるとの思惑が広がった。原油在庫は700万バレル増加。増加幅はアナリスト予想の230万バレルを上回った。
リビアの内戦激化やアルジェリアの内政混乱なども引き続き原油相場を支えた。
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