昭和シェルなど石油株高い OPECが減産継続の見通し
・米大統領が25日に減産をけん制
・米原油在庫が減少
27日前場の東京株式市場で5002-JP<5002>など石油関連銘柄が買われた。石油輸出国機構(OPEC)が協調減産を継続する方針が伝えられたことなどが材料になった。
前場終値は昭和シェルが前日比21円(1.28%)高の1666円、出光興産<5019>が55円(1.42%)高の3940円、石油資源開発<1662>が15円(0.65%)高の2340円。
米メディアは26日、サウジアラビアなどOPEC加盟国が4月会合で減産の継続を支持する可能性が高いと伝えた。
トランプ大統領は25日、OPECの減産をけん制していた。大統領はツイッターに「原油価格は高過ぎる」と投稿。また、OPECにリラックスして落ち着くよう求め「世界は価格上昇を受け入れることができない」と主張した。これを受け、同日の原油相場は売りが優勢となった。
API統計
また、米石油協会(API)が26日に発表した週間統計で、22日までの週の国内原油在庫が市場予想に反して減少していたことが明らかになったことも、原油相場を支援した。
26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場は、標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月限が前日比0.02ドル(0.04%)高の1バレル=55.50ドルで引けた。
時間外取引でさらに上昇し、日本時間27日午後零時3分現在、4月限は0.52ドル高の1バレル=56.02ドルで推移している。
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