国際帝石など石油株高い、OPEC減産や米中貿易協議進展で
・値上がり率で鉱業が東証33業種中トップ
・米中閣僚級貿易協議、21・22日に米で開催へ
19日の東京株式市場で国際石油開発帝石<1605>や出光興産<5019>などの石油関連銘柄が高い。石油輸出国機構(OPEC)の減産を受け、ニューヨーク原油先物相場が上昇していることに支えられた。また、米中閣僚級貿易協議が今週、ワシントンで開催されることが決まり、両国の貿易摩擦改善への期待が広がったことも買い材料だった。
終値は国際石油開発帝石が前日比26.5円(2.32%)高の1,168.5円、出光興産は180円(4.4%)高の4270円、5002-JP<5002>は72円(4.17%)高の1798円。
東証33業種中、値上がり率で鉱業がトップにつけた。前日首位だった石油・石炭製品は2位。
ニューヨーク原油市場で指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は前営業日となる15日、期近の3月限が前日比1.18ドル(2.17%)高の1バレル=55.59ドルで取引を終えた。18日はプレジデンツデーで休場。
その後、19日のアジア時間午前の取引で一時、56.33ドルまで上昇した。日本時間午後4時26現在は55.99ドルで推移している。
OPECが12日に発表した月報によると、1月の加盟国による原油生産削減は日量79万7000バレルで、協調減産目標の80万バレルにほぼ沿った水準だった。さらに、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は12日付の英紙とのインタビューで、3月に原油生産を日量約50万バレル削減する方針を表明した。
米中貿易協議
米中両国は今週21、22日にワシントンで閣僚級貿易協議を行うことを明らかにした。中国の劉鶴副首相が、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、およびムニューシン米財務長官と会談する。
また、これに先立ち19日に次官級協議を実施する。
トランプ米大統領は、協議の60日間の延長を検討していると伝えられている。
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