JXTGなど石油株高い、米政府のベネズエラ制裁で需給締まるとの見方
・業種別値上がり率首位
・ベネズエラが前日、米国と断交
25日後場の東京株式市場で石油銘柄が高い。米政府がベネズエラへの追加制裁として原油輸入制限を検討しているとの報道を受け、需給が締まるとの見方からニューヨーク原油先物相場が上昇したことが背景。
東証33業種のうち石油・石炭製品は値上がり率でトップ。
午後1時18分現在、ENEOS Holdings Incは前日比20.8円(3.69%)高の585円、コスモエネルギーホールディングスは43円(1.81%)高の2416円、出光興産は60円(1.58%)高の3860円で推移している。
24日のニューヨーク原油市場では指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月限が前日比0.51ドル(0.97%)高の1バレル=53.13ドルで取引を終えた。米政府がベネズエラ産原油を部分的、もしくは全面的に輸入禁止とすることを検討しているとの報道で買いが優勢となった。
ベネズエラのマドゥロ大統領は23日、米国との断交を宣言した。トランプ米大統領が同日、ベネズエラの野党指導者、フアン・グアイド国会議長を暫定大統領として承認したことに反発したもの。
マドゥロ氏は昨年の選挙で勝利し、今月2期目(任期6年)に入った。野党はこの選挙をボイコットし、米国や近隣諸国の多くは不正があったと批判している。
米国との断交宣言で政治・経済のさらなる混迷が見込まれるなか、ベネズエラの原油生産停滞が長期化するとの見方も原油の買い材料になっている。
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