JXTGなど石油株安い、NY原油が約5%の急反落
・「OPECプラス」設立、OPECとロシアなど
・米・EU間の貿易摩擦に焦点
3日の東京株式市場でENEOS Holdings Inc<5020>など石油関連銘柄が売られている。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主要非加盟産油国が2日、協調減産の継続で合意したが、前日に一時1バレル=60ドルの節目を突破したNY原油先物相場が利益確定の売りに押され大幅に下げたことが材料になっている。
さらに、米通商代表部(USTR)が1日、欧州連合(EU)への追加関税の発動を検討していると表明したことも、原油需要の低迷につながるとの見方につながっている。こうしたなかで米主要石油銘柄も下落した。
午前11時現在、JXTGは前日比19.8円(3.65%)安の522円で推移。
石油資源開発<1662>は前日比91円(3.58%)安の2454円で取引されている。
東証33業種中、石油・石炭製品は値下がり率でトップ。2位は鉱業。
米石油銘柄
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は急反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月限は前日比2.84ドル(4.81%)安の1バレル=56.25ドルで取引を終えた。
1日はOPECが定例総会で減産継続に合意したのをきっかけに、原油相場は節目の60ドルを一時突破し、60.28ドルまで上昇。約5週ぶりの高値を付けていた。
なお、協調減産に踏み切るOPECとロシアなどが設立した「OPECプラス」に米国は含まれておらず、減産は行わない。
USTRは1日、EUによる航空機大手エアバスへの補助金支給をやめるよう圧力を強めるべく、EUへの発動を検討している追加関税の210億ドル分の対象品目に40億ドル相当の上積みを検討すると発表した。チーズやパスタ、オリーブなどが含まれる。
石油メジャーのエクソンモービル<XOM>は0.84ドル(1.10%)安の75.72ドルで終了。石油・ガス大手アパッチ<APA>は1.80ドル(6.16%)安の27.40ドルで引けた。
なお、米石油協会(API)が2日発表した統計によると、6月28日までの週の国内原油在庫は前週比500万バレル減となった。減少幅は市場予想の約300万バレルを上回った。
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