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JXTG株反落、SMBC日興が目標株価下げ 原油先物堅調で下げ幅縮小

・投資判断は最上位継続
・WTI期近が時間外取引で一時60ドル台

Source: Bloomberg

27日の東京株式市場でENEOS Holdings Inc<5020>と出光興産<5019>が反落して引けた。いずれもSMBC日興証券が目標株価を引き下げた。ただ、原油先物相場の堅調などを手掛かりに引けにかけて下げ幅を縮小した。

終値はJXTGが前日比8.1円(1.52%)安の525.2円、出光は75円(1.86%)安の3950円。

SMBC日興証券は26日付で、JXTGの目標株価を従来の850円から750円に引き下げた。エネルギー事業における海外石油製品市況の悪化、および石油化学事業の落ち込みを受け、業績予想を下方修正した。

一方、着実な還元強化を評価するとし、投資判断は3段階で最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。

出光については、目標株価を従来の5900円から5600円に引き下げた。一方、昭和シェル石油との経営統合後の利益や株主還元は過小評価されているとし、投資判断は「1」を継続した。

産油国の協調減産継続か

26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発。米国産標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月限は前日比1.12ドル高の1バレル=59.94ドルで取引を終えた。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなど非加盟産油国による協調減産が期限の6月以降も継続し、需給が引き締まるとの見方で買いが優勢となった。

25日にベネズエラで再び発生した大停電により、米国による経済制裁で減少している同国産原油の輸出が一層細るとの見方も買いを促した。

時間外取引でも原油を買う動きは衰えず、5月限が60ドルの節目を上回る場面があった。


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