「コロナショック第2波」と「ロックダウン第2弾」を意識する1週間 / コロナショックはやはり米ドル買い要因 / 豪ドル相場の動向に要注意
今日のサマリー。今週は「コロナショック第2波」と「ロックダウン第2弾」を警戒する1週間。コロナショックは米ドル買い要因。中国リスクが再び高まっており、豪ドル相場の押し下げ要因となる可能性あり。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
「コロナショック第2波」と「ロックダウン第2弾」を意識する1週間
今週の外為市場は、「コロナショック第2波」と「ロックダウン第2弾」を意識する1週間となろう。
米国内での新型コロナウイルスの感染者数は今月26日、4万7,341人と一日の感染者数としては過去最高を更新。6月28日時点で260万人を突破する状況となっている。
また、ブラジルでは130万人以上が感染する事態となっている。
感染の再拡大で懸念されるのは、都市の活動を封鎖する「ロックダウン第2弾」だろう。
事実、中国の首都北京から南西に約150キロ離れた河北省安新県では現在、ロックダウンの状況に陥っている。
新型コロナウイルスの感染者数の推移
コロナショックはやはり米ドル買い要因
6月の第2週目以降、米国の株式市場では行き過ぎた株高の調整局面が散見される。
このタイミングで、米国内での感染者数が増加の一途を辿れば、市場参加者はロックダウン第2弾の可能性を意識しょう。
この展開となる場合、株高の調整がさらに進行することで、外為市場では米ドル買い優勢の局面が多く散見されよう。
事実、米国の株式市場が突然の急落に見舞われた11日以降、外為市場では米ドル高の展開となっている。
注目すべきは円高との戦いである。
下のパフォーマンスチャートを確認すると、「0%」の水準を挟んでこう着する状況が続いている。
しかし23日以降、米ドル買い優勢で推移している。
FEDの超金融緩和政策を受けて尚、円高の圧力を凌駕する展開が見られることを考えるならば、リスク回避の米ドル買いにサポートされ、株安の局面でもドル円は106円台を維持する可能性があろう。
だが、106円台を維持しても上値では円高の圧力に相殺されるだろう。
今週のレジスタンスポイントは、引き続き108.00と予想する。
米ドル相場のパフォーマンス:対先進国通貨
米ドル相場のパフォーマンス:対先進国通貨
豪ドル相場の動向に要注意
冒頭で述べたように、中国では「コロナショック第2波」の懸念が高まっている。
よって、今週は中国リスクに敏感な豪ドル相場の動向に注目したい。
対米ドルでの動向を確認すると、株高の調整に伴い、徐々に上値の水準が切り下がっている。
目先は2つの短期サポートラインの攻防が注目される。
0.5978(4/3安値、青ライン)を起点としたラインは今週、0.6820~0.6875の水準で推移する。
一方、0.6250(4/21安値、赤ライン)を起点としたラインは0.6660~0.67の水準で推移する。
なお、後者のラインは200日MAとクロスしている。
今週、株式市場が下落基調を辿る場合、これらサポートラインを下方ブレイクする可能性がある。
その場合、次の焦点は0.6370レベルの維持となろう。
この水準は5月上旬から中旬にかけて相場をサポートし、0.70突破の起点となった経緯がある。
一方、上値の焦点は0.70の突破と、その後0.70台を維持できるかどうか?この点にあろう。
政策相場への期待が「コロナショック第2波」の懸念を飲み込む場合、0.70トライの展開を予想する。
豪ドル/米ドルのチャート
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