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原油高は米ドル高・円安の要因に / ドル円の見通しとチャートポイント

原油先物価格が上昇基調にある。この動きがさらに進行すれば、外為市場では米ドル高のトレンドが続くだろう。一方、原油高は円安の要因となろう。今日のドル円の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・原油高の進行に連動し、米長期金利は上昇基調を維持している
・原油高は「米ドル高・円安」の要因となっている
・ドル円は148.00レベルと21日線、どちらをブレイクするのか?に注目
・148.00をブレイクアウトする場合は円買い介入を警戒する相場となろう


原油高の進行、米長期金利の上昇そして米ドル高

米連邦公開市場委員会(FOMC)を直前に控えるなか、外為市場は米ドル高の状況を維持している。

米ドル相場のトレンドに影響を与える米長期金利(10年債利回り)はこの日、2007年以来となる4.366%まで上昇する局面が見られた。

米長期金利の上昇圧力を高めている要因の一つが、原油先物価格の上昇である。この点を下のラインチャートで確認すると、7月以降、米長期金利の上昇と原油高のトレンドが一致している。

米長期金利と原油先物価格の動向:日足 年初来

米長期金利と原油先物価格の動向:日足 年初来 ブルームバーグのデータをもとに作成


原油高の進行は米ドル高・円安の要因に
原油高はインフレ圧力を高める要因である。少なくとも米債市場の参加者はこの点を意識するだろう。

そして今後も原油高が続く場合は、連邦準備制度理事会(FRB)を率いるパウエル議長にとって新たな問題となろう。

「原油高の進行→インフレリスクの再燃」を警戒し、パウエルFRB議長やFRBの高官達が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)後もタカ派スタンスを維持する場合は、米ドル高のトレンドをサポートするだろう。

一方、原油高のさらなる進行は日本円にとってはネガティブ要因(円安要因)となろう。


ドル円、今日の見通しとチャートポイント

上値トライの状況が続く
上で述べたとおり、現在の外為市場は「原油高の進行→米長期金利の上昇→米ドル高」の状況にある。

そして「原油高の進行→米長期金利の上昇」は、日米利回り格差の拡大要因となっている。ゆえに、現在の原油高は円安の要因となっている。

ドル円と日米利回り格差の動向:日足 23年3月以降

ドル円と日米利回り格差の動向:日足 23年3月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成


日米の金融政策スタンスの差が意識されやすい状況にある中で原油高が発生している状況は、ドル円(USD/JPY)の上値トライの可能性を高める要因となろう。

今日もドル円が上昇基調を維持する場合、目先の焦点は148.00レベルの上方ブレイクとなろう。

FOMCイベントを受けてドル円がこの上値ポイント(148.00レベル)を完全に突破すれば、IG為替レポートで何度か取り上げているフィボナッチ・エクステンション76.4%の水準149.00レベル、そして節目の150.00レベルと、1円レンジで新たな上値ポイントを探る展開になると予想する。

また、148.00レベルの攻防では、ドル円がこの水準をブレイクアウトした後にサポートの水準へ転換するかどうか?この点の確認も重要な焦点となろう。

この状況(サポート転換)が確認される場合は、149.00レベルや150.00レベルを視野に上昇幅が拡大する可能性が高まろう。

円買い介入を意識する相場に

なお本日早朝に、イエレン財務長官が日本の為替介入に理解というヘッドラインが流れた(ブルームバーグ)。

日本当局による円買い介入がドル円のトレンドを決定することはないだろう。しかし、148.00レベルを上方ブレイクした後は、不意打ちのような円買いの進行を常に警戒しておきたい。

特に節目の150.00レベルを目指す局面では、円買い介入の警戒感が高まることが予想される。

ドル円のチャート:日足 23年3月以降

ドル円のチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成


下落局面でのチャートポイントは?
一方、FOMCイベントが「米金利の低下→米ドル安」の要因となれば、ドル円(USD/JPY)は下値をトライする展開が予想される。

このケースでは、148.00レベルが新たなレジスタンスの水準として存在感を高めることになろう。同時に、短期サポートラインを完全に下方ブレイクし、21日線を目指す展開を想定しておきたい。この移動平均線は今日現在、146.83レベルまで上昇している。

今月の13-14日に相場をサポートした147.00レベルの下方ブレイクは、21日線をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円が21日線をも難なく下方ブレイクする場合は、大陰線が示現することになるだろう。148.00レベルの突破に失敗しての大陰線の示現は、MACDが示唆している強気地合いの後退を市場参加者に意識させるだろう。

しかし、上で述べた「原油高の進行→米長期金利の上昇→日米利回り格差の拡大傾向」を考えるならば、ドル円は146.00レベルを維持し、21日以降の市場では反発する可能性がある。この点を見極めるためにも、146.00レベルの攻防に注目しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成

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