堅調地合いが予想される通貨ペア
小康状態にある外為市場ですが、通貨オプション市場のリスクリバーサルを確認すると、一部の主要な通貨ペアは堅調地合いを維持すると予想されています。その通貨ペアとは?上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートにて。
短期的に堅調地合いが予想される通貨ペア
米ドル相場のリスクリバーサル(1週間)を確認すると、対日本円のそれは上昇基調にある。通貨オプション市場の参加者は、短期的なドル円(USD/JPY)の上昇を予測している。この動向に加え、米株のボラティリティが徐々に低下基調へ転じていることも考えるならば、本日は108円台への再上昇が焦点となろう。これを達成する場合、オファーが観測されている108.50および108.72(3/31高値)を突破できるかどうか、この点に注目したい。
ドル円と同じく、リスクリバーサルが上昇基調にある通貨ペアは、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とNZドル/米ドル(NZD/USD)である。新型コロナウイルスのリスクは中国経済の減速リスクとリンクしているが、このリスクに敏感なオセアニア通貨が対米ドルで堅調地合いを維持するという通貨オプション市場の予測は、米株のボラティリティ低下と同じく、上記のリスクに対して投資家の不安心理が後退しているシグナルのひとつである。AUD/USDが堅調地合いを維持する場合、上値の焦点は3月下旬にレジスタンスとして意識された0.6200の再トライである。この水準にはオファーが観測されている。一方、下値の焦点は、昨日相場をサポートした0.60台の維持となろう。この水準にはビッドの観測あり。NZD/USDの上値の焦点は、0.60台の再上昇および0.60ミドルの突破となろう。一方、下値の焦点は、4月に入り相場をサポートしている0.5880レベルの維持となろう。
各通貨ペアのリスクリバーサル
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