DBSが今年のシンガポール成長率予想を下方修正 シンガポールドル下落
・対米ドルで5カ月ぶり安値
・コロナウイルス感染者30人に
シンガポールの銀行大手DBSは7日、今年の同国の国内総生産(GDP)成長率見通しを従来の1.4%から0.9%に引き下げた。新型コロナウイルスの感染拡大がシンガポール経済に及ぼす打撃が引き下げの理由という。これを受け、同日午後の外国為替市場でシンガポールドルが主要通貨に対して下落した。
DBSのアナリストは、中国との経済的なつながりが強まっており、新型コロナウイルスによる打撃は重症急性呼吸器症候群(SARS)よりも深刻になる可能性があるとの見方を示した。
シンガポール政府も今年のGDP成長率が下押しされるとの見方を示している。ただ、0.5~2.5%の従来の予想レンジを現時点までに修正していない。
一方、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は5日、ウイルスの感染拡大で景気が悪化した場合、政策バンド内でシンガポールドルの名目実効為替レートの下落を容認する十分な余地があるとの声明を発表している。
日本時間7日午後の時点でシンガポール保健省が発表した同国の新型コロナウイルス感染者は30人となった。
シンガポールを2018年に訪問した外国人旅行客1850万人のうち、中国人は18%に相当する341万人。シンガポールは1月31日に中国人旅行客や中国を最近訪れた外国人旅行客の入国をすべて禁止すると発表しており、観光業など広範な産業に打撃が及ぶとみられている。
シンガポールドル
5日のMASの声明で急落したシンガポールドルは軟調。DBSによる同国のGDP成長率見通しの引き下げが伝わった後、それまでの1米ドル=1.38シンガポールドル台半ばから後半へと水準を切り下げ、昨年9月上旬以来約5カ月ぶりの安値を付けた。
シンガポールドルは対円では79.10円付近まで下落。昨年10月以来約4カ月ぶりの安値圏で取引されている。
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