ユーロ相場について
ウイルス相場が続いていますが、オセアニア通貨以上に売り圧力に直面しているのがユーロ相場です。今日はドイツと米国の重要指標データが発表されますが、内容次第で重要サポートポイント1.08をブレイクする可能性があります。詳細はマーケットレポートにて。
ベアトレンドを鮮明にするユーロ相場
新型コロナウイルスに対する思惑が交錯する中、外為市場ではユーロ相場のベアトレンドが鮮明となっている。この点を月初来のパフォーマンスで確認すると、中国リスクに敏感に反応しやすいオセアニア通貨や主要な新興国通貨に対してさえユーロ安となっている。主因は欧州のファンダメンタルズにあるが、「ウイルス相場」が長引けば長引く程、中国経済との結びつきを深めてきたドイツ経済に対する先行き不透明感が意識されよう。事実、ドイツ10年債利回りは、新型コロナウイルスの感染リスクが意識されて以降、マイナス幅が拡大している(レポート執筆時点で-0.388%)。本日は同国の2019年Q4国内総生産(GDP)速報値が発表される。ウイルス相場の影響を受ける前の数値が市場予想(前期比:0.1% / 前年同期比季調前:0.2%)以下の内容となれば、今年Q1以降の先行き不透明感が意識されることでユーロ安圧力がさらに高まることが予想される。尚、本日はユーロ圏のQ4GDPも発表されるが、こちらは改定値ということもあり外為市場への影響は限定的と思われる。
ユーロ相場の月初来パフォーマンス(%)
焦点はユーロドル1.08の攻防
本日は米国の重要指標データ(1月小売売上 / 2月ミシガン大学消費者態度指数速報値)も発表される。これらが総じて市場予想を上回る内容となれば、米欧のファンダメンタルズ格差が意識されることで、ユーロドルは1.08台を下方ブレイクする展開が予想される。この点は通貨オプション市場のリスクリバーサルも示唆している。
ユーロドルとリスクリバーサル
本日注目すべきは、2017年4月に付けた安値1.0819レベルの攻防だが、このサポートポイントの下方ブレイクは1.0800トライおよび下方ブレイクの可能性を市場関係者に意識させよう。実際に1.08台の維持に失敗する展開となれば、1.05台までユーロ安が進行する可能性が出てくる。尚、1.0800にはビッドの観測あり。
ユーロドルチャート
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