変化し続けるドル円の状況をとらえよう
今日のサマリー。ドル円は「株高→上昇」の状況へ。再び「株高→下落」へ変化する展開を常に意識したい。本日の焦点は107円台へ上昇するかどうか。107.20-50のゾーンで上値が抑制される可能性あり。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
変化し続けるドル円の状況をとらえよう
昨日の米ドル相場のパフォーマンスを確認すると、対先進国通貨では総じて米ドル安優勢で推移した。
しかし、対円では上昇した。
株高の局面では、米ドル安圧力の高まりにより下落する場面が多く見られたドル円だったが、今週は「株高→円安→ドル円の上昇」という場面が見られる。
重要なことは、現在のような状況の変化を的確にとらえることである。
「米ドル安vs円安」の戦いで、円安の圧力が米ドル安の圧力を上回る状況へ転じている以上、米株が上昇する場合、今はドル円の上値トライを意識すべき局面にある。
しかし、現在の状況が続くわけではない。
FEDによる大規模な金融緩和政策により、米ドル安の圧力は常に掛かり続けるためだ。
よって、「米株高→米ドル安→ドル円の下落」という状況へ戻る可能性は常に意識しておきたい。
米ドル相場のパフォーマンス
本日のドル円は107円台の上昇となるかどうか?この点に注目したい。
株高の局面でドル円が上昇する状況にあるということは、米株が続伸するケースで107円台の上昇を想定したい。
だが、米ドル安の圧力が同時に高まること、そして予想変動率(インプライドボラティリティ)に大きな変動が見られないことを考えるならば、7月の中旬以降、上値を抑制し続けた107.20-50ゾーンで反落する展開を意識したい。107.20にはオファーが観測されている。
一方、米株高の調整(反落)の局面ではドル円の下落を予想する。
だが、このケースでは米ドル買いがサポート要因となろう。
目先の焦点は106円台の維持だが、テクニカル面では106.25-35で推移している短期サポートライン、および21日MA(今日現在106.15レベル)の攻防に注目したい。
ドル円のチャート
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