豪ドル、75円台後半を回復 利下げ直後に売られるも
・政策金利、過去最低の1.00％に
・6月理事会での利下げに続き
オーストラリア準備銀行（RBA、中央銀行）は2日、理事会を開催し、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを1.25％から過去最低の1.00％に引き下げた。オーストラリアドルは対円で75円台後半からいったん75円台前半まで売られたが、利下げは大方の予想通りであり、すぐに値を戻した。
また、豪ドルは対米ドルで利下げ発表後に0.6960米ドルを割り込んだものの、じきに0.6980米ドル台を回復した。
中銀は前回6月の理事会で政策金利を1.50％から1.25％に引き下げており、2会合連続での利下げとなる。
中銀は声明で「金融緩和は雇用の伸びを支えるとともに、インフレが中期目標と一致するとの見方に対する信頼を高めるだろう」との見解を表明した。
また「世界経済の見通しは依然として適正だ。だが、通商とテクノロジーの紛争により引き起こされた不透明性は投資に影響を及ぼしており、世界経済へのリスクが下方に傾きつつあることを意味している。先進諸国ではインフレ圧力は依然として抑制され、失業率は低く、賃金の伸びは加速している。世界貿易の減速は、アジアにおいて成長の伸びの鈍化をもたらしており、中国では当局が経済支援策を講じ、また金融システムにおけるリスクへの対処を続けている」とした。
さらに「インフレ圧力は依然として経済の大半の部分で抑制されている。もっともインフレは依然として回復すると予想され、原油価格の上昇により高伸する可能性がある。基調インフレは2020年に約2％、その後若干上昇するというのが依然として中心的なシナリオだ」とした。
中銀は「われわれは労働市場の動向を注意深く監視し、経済の持続的成長と長期にわたるインフレ目標の達成を支援するために必要であれば金融政策を調整する」と表明した。
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