豪ドル、対円で1カ月ぶり安値 豪10年債利回りが過去最低更新
・対米ドルでは6月20日以来の安値
・米中、貿易で妥協の姿勢見せず
29日午前の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で1カ月ぶりの安値を付けた。日本株が低調に推移するなか、米ドル売り・円買いが進んだことが背景にある。豪10年物国債利回りが連日で過去最低水準を更新したことも豪ドルの上値を重くしている。
豪ドルの対円相場は日本時間朝方、前週末の海外での流れを引き継ぎ75.10円前後で推移していた。しかし午前9時過ぎ、6月26日以降では初めて75円の大台を割り込み、そのまま74.90円付近まで下げた。
また豪ドルは対米ドルで、26日の米国市場で6月20日以来の安値となる0.6923米ドルを付け、その後もこの安値付近で推移している。
豪国債利回り
オーストラリア準備銀行(RBA、中銀)による追加緩和観測が高まるなか、豪10年物国債利回りは連日、過去最低を更新している。29日午前、1.190%の過去最低水準を付けた。
豪統計局は31日に2019年4~6月期の同国の消費者物価指数(CPI)を発表する。4月に発表した19年1~3月期のCPIは前年同期比で1.3%上昇。16年7~9月期以来の低い伸びにとどまった。
中銀は2~3%の範囲を政策目標とする。
豪10年債・米10年債利回りスプレッドは29日午前に一時、マイナス87.5ベーシスポイントとなり、マイナス幅が過去最大にまで拡大した。
米中貿易協議
30日に貿易協議を再開する米中両国が隔たりを埋められそうにないことも、中国経済に関連性を持つ豪ドルを圧迫している。
中国は、米国が合意を望むなら、すべての追加関税を撤回すべきだと主張。一方、米国は中国に知的財産権保護の強化や貿易の均衡化などを求めている。
トランプ米大統領は26日、中国が2020年の米大統領選挙後まで合意を待つ可能性があるとの見方を示した。同国が米民主党との通商合意を望むと思われるためという。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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