豪ドル、対円で2週間ぶり安値 中銀総裁が追加緩和示唆
・「低金利が長期間続くと考えるのが妥当」と総裁
・豪10年債利回り、過去最低更新
25日の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対して下げている。オーストラリア準備銀行(RBA、中銀)のロウ総裁が講演で、必要であれば追加緩和の用意があると述べ、豪ドル売りが加速した。
日本時間正午過ぎに総裁の発言が伝えられると、豪ドルは対円で75.50円付近から75.30円台まで下落。いったん持ち直すもその後、今月11日以来の2週間ぶりの安値水準となる75.20円台まで下押された。
また豪ドルは対米ドルで0.6965米ドル付近まで下落。対円と同様に2週間ぶりの安値を付けた。
ロウ総裁は、需要の伸びが十分でない場合は、金融政策を一段と緩和して追加の支援を提供する用意があると述べた。
総裁はまた、低金利が長期間続くと考えるのが妥当だとし、インフレが目標レンジに戻るには時間を要するだろうが、確実に目標に戻るよう中銀は強くコミットすると述べた。
一方、金融政策の世界的なシフトを中銀は注視していると発言。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が10日に議会で行ったハト派色の強い証言を暗示した。
日本時間25日未明、豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(電子版)は、同国政府が2~3%としている中銀のインフレ目標の評価を進めているとフライデンバーグ財務相が明らかにしたと報じていた。
豪10年債利回りはロウ総裁の講演を受けて1.228%まで下落。過去最低を更新した。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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