豪ドル、4~6月期CPI発表後に買い戻される
・CPI、予想上回る
・豪ドル、朝方に1カ月ぶり安値更新
31日の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対して朝方の下げから水準を切り上げた。4~6月期の豪消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びだったことで豪ドルが買い戻された。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測や米中貿易協議の不透明な先行きが反発の妨げとなり、豪ドルは依然として上値が重い。
4~6月期の豪消費者物価指数(CPI)の弱い内容を見込み、豪ドルはアジア時間の取引序盤に売られる展開。豪ドルの対円相場は早朝、74.65円付近で小刻みに推移していたが、CPI発表の直前に74.50円を割り込み、6月25日以来の安値を付けた。
統計発表後は一転して豪ドル買いが優勢となったが、豪ドルは74.80円付近で頭打ちとなった。
豪ドルの対米ドル相場も、対円と同様の相場付きだった。CPIの発表直前、6月19日以来の安値となる0.6860米ドル付近まで売られたが、その後、0.6890米ドル付近まで買い戻された。
豪10年債利回り
豪連邦統計局が日本時間午前10時半に発表した4~6月期CPIは前期比0.6%上昇。市場予想の0.5%上昇を上回った。1~3月期は変わらずだった。
また、4~6月期CPIは前年同期比で1.6%上昇。市場は1.5%上昇を予想していた。1~3月期は1.3%の伸びだった。
基調インフレ率である4~6月期の中銀トリム平均値は前期比が0.4%上昇で予想と変わらず。前年同期比は1.6%上昇で予想の1.5%上昇を上回った。
豪10年物国債利回りはCPI発表の直前に1.186%に低下した。しかし、統計発表後は1.20%台にまで水準を戻している。
FRBは30日から2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開いており、日本時間8月1日未明に結果を公表する。金融市場は利下げを100%織り込んでおり、引き下げ幅予想は0.25%が大勢を占めている。FRBが利下げに踏み切れば10年半ぶりとなる。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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