豪ドル下げ渋る、一時74.80円回復 中国製造業PMIが改善
・7月財新中国製造業PMI、予想上回る
・0.6830米ドルの支持線固い
1日の外国為替市場でオーストラリアドルが円や米ドルなど主要通貨に対して朝方の下げから水準を切り上げた。7月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回る伸びを示したことで、中国景気に関連性の高い豪ドルが買われている。
豪ドルの対米ドル相場は、米国市場で0.6830米ドル付近まで下落。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が政策金利の引き下げ決定後、追加利下げ観測を後退させる見解を表明したことで米ドルが買われた。
豪ドルはここでいったん下げ止まったが、豪国債利回りの低下などを受けて上値重く推移。日本時間午前9時前に再び、0.6830米ドル付近まで下落した。
しかし、6月中旬以降、強い支持線となっているこの水準は割り込めず、その後、良好な内容の中国指標などを買い材料に0.6850米ドル台まで下値を切り上げた。
豪ドルの対円相場も、対米ドルと同様に米国市場で下げ、一時74.40円を割り込んだ。しかし、東京市場では下げ幅を縮小。前日に上値を遮られた74.80円台を再び試している。
豪債券市場では、豪準備銀行(RBA、中銀)による追加利下げ観測を反映し、10年物国債利回りが朝方1.175%まで低下。過去最低水準を再び更新した。
中国製造業PMI
中国メディアの財新と英調査会社IHSマークイットが1日発表した中国の7月の製造業PMIは49.9と、市場予想49.6を上回った。6月は49.4だった。
ただ、拡大・縮小の分岐点となる50を引き続き下回った。
中国国家統計局と中国物流購入連合会(CFLP)が前日発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7。財新と調査と同様に予想を上回った。
AUD/JPY 60分足チャート (出所: IG証券)
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