豪ドル下落 74円台後半 中国5月の鉱工業生産が17年ぶり低い伸び
中国鉱工業生産、02年2月以来の低い伸び
中国小売売上高は予想上回る
14日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが上値重く推移している。この日夕方に発表された5月の中国鉱工業生産が17年ぶりの低い伸びとなり、中国景気に敏感な豪ドルを圧迫している。
日本時間午後4時に発表された5月の中国鉱工業生産は前年比5.0％増と、4月の5.4％増から減速。2002年2月の2.7％増以来の低い伸びとなった。市場予想の5.5％増も下回った。
1～5月の固定資産投資は前年比5.6％増。市場予想の6.1％増、および1～4月の6.1％増をいずれも下回った。
民間固定投資は5.3％増で、1～4月の5.5％増から減速した。
一方、同時に発表された5月の中国小売売上高は前年比8.6％増となり、市場予想の8.1％増を上回った。 4月は7.2％増と03年5月以来の低い伸びを記録した。
豪10年債利回りが過去最低更新
5月の中国経済統計の発表後、豪ドルの対円相場は74.60円付近まで下落、年初のフラッシュクラッシュ以来の安値を更新した。その後もこの安値付近にとどまっている。
豪ドルは対米ドルでは午前中に5月24日以来の安値となる0.6895米ドル付近まで下げている。
豪10年物国債利回りは昼すぎに1.365％まで低下。過去最低を更新した。
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