豪ドル高い、74円台後半 「金融緩和の経済への効果は不透明」と豪中銀総裁
・対米ドルで0.69米ドル台半ばに浮上
・「一段のインフラ投資が豪経済に恩恵」
24日の外国為替市場でオーストラリアドルが円や米ドルなどの主要通貨に対して上昇。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ総裁がこの日、「各国が緩和に動けば為替相場の効果は相殺される」と発言したことなどが材料視され、豪ドルが買い戻された。
ロウ総裁はキャンベラの大学で開催されたパネル・ディスカッションで「金融緩和による経済への効果は不透明」と発言した。
豪ドルの対円相場は朝方、74円台前半で推移していたが、総裁発言をきっかけに上昇。日本時間午前9時前に74.50円の節目を突破すると水準をじりじりと切り上げ、午後3時までに74.80円付近まで買われた。
また豪ドルは対米ドルで朝方の0.69米ドル台前半から値を切り上げ、0.69米ドル台半ばで取引されている。
ロウ総裁は各国は財政政策、および構造改革へと焦点を移す必要があると述べた。
また豪政府に対し、低い借り入れコストを利用してインフラ資金を賄うよう促し、一段のインフラ投資が豪経済に恩恵もたらすと語った。
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