豪ドル売り継続、豪10年債利回りが過去最低更新
・豪10年債利回り1.58％
・豪ドル、一時0.6870米ドル割り込む
23日の外国為替市場でオーストラリアドルが円や米ドルに対して売られている。豪10年債利回りの過去最低水準の更新に歩調を合わせた格好。
豪10年債利回りは日本時間午前10時半頃に1.58％を付けた。前日から5ベーシスポイント（bp）低下した。
これを受け、豪ドルは対円で75.60円前後まで下落。また豪ドルは対米ドルで0.6870米ドルを一時割り込んだ。
米中貿易摩擦の激化による豪経済への打撃が懸念されるうえ、国内の住宅市場と労働市場が冷え込んでいることで、豪準備銀行（中央銀行、RBA）は利下げに踏み切りざるを得ないとの見方が利回り低下の背景にある。
政策金利
中銀は21日に公表した5月7日開催の政策理事会の議事要旨で、労働市場が一段と改善しなければ利下げが適切になるとの認識を示した。
中銀のロウ総裁は同日、早ければ6月にも利下げを実施する可能性を示唆。「利下げは雇用の伸びを支え、インフレが目標に一致する時期を前倒しする」と述べ、「この判断を踏まえ、2週間後の理事会で利下げを支持する理由を検討する」と語った。
中銀は7日の政策理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを1.50％に据え置いた。
豪4大銀行はすべて、6月4日に開催される次回の理事会での利下げを予想している。
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