豪ドルが76円台半ばに下落 「中国はディールを破った」とのトランプ発言で
・正月のフラッシュクラッシュ以来の安値
・対米ドルで0.69米ドル台
9日の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対して下げている。日本時間の朝方、トランプ米大統領が「中国はディール（取引）を破った」と伝えられ、売りに拍車がかかった。
早朝、77円付近で推移していた豪ドルの対円相場は、昼前に76円台半ばまで下落した。これは通貨市場でフラッシュクラッシュが発生した1月4日以来の安値に相当する。
また、豪ドルは対米ドルで朝方の0.70米ドル手前の水準から0.6960米ドル台まで下げている。
トランプ大統領は米国時間8日、フロリダ州での集会で、米国が関税を課すのは中国がディールを破ったためだと述べた。さらに中国の劉鶴副首相の9日の訪米に言及。「何が起ころうとも心配しなくていい。上手くいくだろう」 と付け加えた。
劉鶴副首相の訪問を前に、米通商代表部（USTR）は8日、2千億ドル（約22兆円）分の中国製品に対する制裁関税を10日に現在の10%から25%に引き上げると官報で正式に通知した。
中国の上海総合指数が2月21日以来の安値を付けていることも豪ドルの売り材料になっている。
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