豪ドルが79円台半ばに上昇、中銀副総裁が緩和姿勢示さず
・0.7150米ドル付近まで買われる
・政策金利決定で指標のかい離を注視
10日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円や対米ドルで上昇。豪準備銀行(RBA、中銀)のデベル副総裁が講演で、明確な緩和姿勢は示さなかったことで豪ドルが買われた。
デベル副総裁の発言後、豪ドルは対円で79円ちょうど付近から79円台半ばまで上昇した。
また豪ドルは対米ドルでは0.7110米ドル付近から0.7150米ドル付近まで上昇した。
副総裁は労働市場は堅調さが続いている一方、経済成長が鈍化していることで、政策金利の方向決定する上で、失業率や国内総生産(GDP)などの国内指標のかい離を注視するとの見解を語った。
RBAが2日の政策理事会後に発表した声明に「経済の持続的成長を支えるため、引き続き状況を注視して金融政策を実施する」との文言が追加されたことで、中銀が緩和に大きく近づいているとの見方が一部で広がっていた。
副総裁はこの日、文言修正が緩和への一歩かとの質問に明言を避けた。
RBAは2016年8月以降、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを1.50%に据え置いている。
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