豪ドルが軟化、中銀が追加利下げ示唆 議事要旨
・必要ならば金融政策を調整へ
・豪ドル、76円割り込む
16日の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対して下落している。オーストラリア準備銀行(RBA、中銀)が公表した7月2日の理事会の議事要旨が追加緩和を示唆する内容だったことが材料になった。
中銀は日本時間午前10時半に発表した議事要旨で「持続可能な成長とインフレ目標の達成を支えるため、必要ならば金融政策を調整する」と表明。「より低い金利はさらなる雇用を創出するだろう」との見方を示した。
また「オーストラリアの住宅市場が底入れしつつあるとの兆しは、低迷している住宅セクターにとって、さらに家計の消費にとってポジティブだ」と指摘した。
中銀は6月と7月の理事会で、2会合連続で利下げを実施。6月に政策金利を1.50%から1.25%に、さらに7月に1.25%から過去最低の1.00%に引き下げた。
豪ドルの対円相場は朝方、76円の節目を上回る水準で取引されていたが、議事要旨の発表後にこの水準を割り込んだ。正午前には75.90円台で推移している。
豪ドルの対米ドル相場は早朝、0.7050米ドル付近のチャート上の抵抗線を試したがこれを突破できず、議事要旨発表後に0.7030米ドル付近まで軟化した。
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