豪ドル、対米ドルで下落 米利下げ観測が後退
・対米ドルで0.70米ドル割り込む
・豪求人広告件数、6月は前月比4.6%増
8日の外国為替市場でオーストラリアドルが米ドルや円など主要通貨に対して下げている。前週末5日発表となった6月の米雇用統計が強い内容だったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退するなか、豪ドル売り・米ドル買いが進んだ。豪ドルは0.70米ドルの大台を割り込み、週明けの東京市場でもこの水準を回復できずにいる。
豪ドルは対米ドルで雇用統計の発表後に0.6960米ドル付近まで下落した。8日の東京時間午前の取引では0.6980米ドル台に回復。午後早くに発表された6月の豪求人広告件数が前月から大幅に改善すると、一時0.6990米ドル台まで上値を伸ばした。
一方、豪ドルの対円相場の動きは比較的限定的。雇用統計の発表後、円もまた対米ドルで売られたことが背景にある。
東京市場では日経平均株価の下落を受けて円買いが進み、豪ドルは上値を抑制される展開となった。ただ、午後に求人広告件数が発表されると一時的に75.70円台まで上昇した。
日本時間午後1時30分にオーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行が発表した、新聞とインターネットによる6月の豪求人広告件数は前月比4.6%増加。5月の同8.2%減から回復した。
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