豪NAB、当面の金利据え置きを予想 20年の利上げ見通し撤回
・早ければ19年下期に利下げとの見方
・豪ドル、企業景況感発表後78円台前半に上昇
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は12日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が当面、政策金利を据え置く可能性があるとした。NABはこれまで、中銀は2020年終盤に利上げに動くとの見方を示していた。
豪ドルの対円相場は、NABが9時30分に発表した1月の企業景況感指数が改善したことで、一時78円台前半まで強含んだものの、早々に頭打ちとなった。現在、78円付近で推移している。
NABのエコノミストは、企業景況感が勢いを失っているとの見方を示し、中銀が当面はキャッシュ・レート(政策金利)を現行水準で維持すると見る一方、次の動きは引き下げである可能性は高く、早ければ19年下期になるかもしれない、との見方を示した。
中銀のロウ総裁は6日、過去1年間は次の金利の動きは下方向よりも上方向となる可能性が高かったが、現時点ではその可能性はより均衡しているようだと述べている。
1月の企業景況感指数
NABがこの日発表した1月の企業景況感指数はプラス7と、18年12月のプラス3(プラス2から修正)から上昇した。
NABのエコノミストは、企業景況感は前月に急激に悪化したが、その後は幾分持ち直している、との見解を示した。
11月はプラス11だった。
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