豪ドル買いが一時優勢、米中貿易閣僚が電話協議実施
・対米ドルで一時半月ぶり高値
・新たな対中関税回避への期待広がる
25日の外国為替市場でオーストラリアドルが朝方、主要通貨に対して上昇する場面があった。週末の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)を前に米中貿易閣僚が電話協議を実施したことが明らかになり、新たな対中関税が回避される可能性への期待が広がった。
豪ドルの対円相場は日本時間午前9時半前に74.85円付近まで上昇。14日以来の高値を付けた。ただ、その後勢いを失い、74円台半ばに向けて後退した。
豪ドルの対米ドル相場は一時、半月ぶりの高値となる0.6970米ドル付近まで買い進まれた。
中国商務省は25日、中国交渉団を率いる劉鶴副首相が米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、およびムニューシン米財務長官と24日に通商問題で電話協議したと発表した。米国側の電話協議の求めに中国側が応じたという。双方は意見交換し、意思疎通の継続で一致した。
米国はすべての中国製品に制裁関税を賦課する「第4弾」の発動への準備を進める一方、G20サミットに合わせ、29日のトランプ大統領と習近平国家主席の会談を調整している。
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