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ドイツの指標データと米長期金利

今日以降、外為市場は米欧指標データにらみの展開を想定しています。まずはドイツの指標データに対するユーロドルの反応を観る必要があるでしょう。米長期金利もユーロドルのトレンドに大きな影響を与えるでしょう。詳細は、本日のマーケットレポートをご参照ください。

Analysis Highlights

・ドイツの指標データと米長期金利

本日以降、18日のレポート「焦点は米欧イベント」で指摘した米欧指標データの内容により、外為市場は上下に振れるだろう。まず市場の関心は、2月独ZEW景況感調査に集まろう。2018年以降、一貫して低下し続けた同指数だが、直近はマイナス24.70の水準で底打ち感が見られる。ユーロドルが買戻し基調にあるタイミングで市場予想(マイナス14)以上の内容ならば、調整のユーロ買いが続こう。戻り高値の水準は米長期金利の動向も確認する必要がある。米独利回り格差がユーロドルのトレンドに大きな影響を与えるからだ。その米長期金利だが、FEDの政策スタンス転換を受け、今年に入り株高とのパフォーマンスかい離が発生している。これは2017年に見られた現象であり、この年のドルインデックスは一貫して低下基調にあった。米株が上昇基調を維持しても長期金利の上昇が抑制されるならば、独長期金利の一時的な上昇とそれに伴う米独利回り格差の縮小を背景に、ユーロドルは短期レジスタンスラインを意識しながら上昇幅が拡大しよう。一方、今日以降の欧州(ドイツ)指標データが総じて市場予想を上回っても、「米株高→長期金利の上昇幅拡大」の展開となれば、ユーロドルの上昇幅は限定的となろう。今週、株式動向以外で注視すべき米長期金利の変動要因は、指標データおよびFOMC議事要旨である。

【S&P500/米長期金利のパフォーマンスチャート】

S&P500 U.S. 10 Year Treasury Note 米10年債利回り

・ドル円は堅調地合いを想定 ユーロドルは指標データにらみ

本日のドル円は堅調地合いを想定している。トレンドの決定要因は引き続き株式動向にあるが、各ボラティリティ指数が低下基調を辿っている状況を考えるならば、111円前半で推移している75日MA(111.14前後)および200日MA(111.30前後)のトライが焦点となろう。111.00および111.30にはそれぞれオファーが観測されている。米株が利確優勢の展開となる場合は、110円台の維持が焦点となろう。15日安値110.24のブレイクは110.00トライのシグナルとして意識したい。110.20および110.00にはビッドの観測あり。米中通商問題および米国の政治リスクに関する突発的なネガティブ報道がある場合、米株の調整幅が拡大するだろう。このケースでは21日MA(109.88)までの下落を警戒したい。
本日のユーロドルは、上述の通り指標データと米長期金利の動向により上値の水準が決定されよう。ユーロ買いが続く場合、上値の焦点は21日MA(1.1364前後)の突破となろう。昨日上値を抑制した1.1330台から1.1370にかけて断続的にオファーが観測されている。「弱いドイツ指標データ / 米国市場のリスク選好相場」のケースでは下値トライを想定している。目先のサポートポイントは、15日に相場をサポートした1.1230となろう。このレベルから1.1200にかけてはビッドが並んでいる。

【ドル円チャート】

USDJPY ドル円


【ユーロドルチャート】

ユーロドル EURUSD

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