FOMCモードの中での焦点
各市場はFOMCモードへ突入しています。このような状況の中、本日は米指標データが米金利とドル相場の変動要因となるでしょう。ドル円とユーロドルの焦点は?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
Analysis Highlights
・FOMCモードの中での焦点
29日の外為市場はブレグジットリスクを意識した英ポンド売り以外、目立った値動きは見られなかった。米株はFOMCを控え強弱まちまちの展開に。一方、米長期金利(以下米金利)も2.06-2.10%のレンジで膠着状態が続いた。各市場がFOMCモードへ突入する中、ドル円とユーロドルは米金利の動向に左右される展開が続こう。その米金利は指標データの内容で上下に変動しよう。今日は6月コアPCEと7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が発表される。前者はFEDが注視するインフレ指標である。市場予想(前年同月比)は1.7%。3月に1.5%まで低下したコアPCEに再び上昇圧力が高まっていることが確認される場合、米金利の低下圧力は後退しよう。消費者信頼感指数も市場予想(125.0)を上回るならば、2.1%の水準を視野に米金利は反発優勢の展開が予想される。このケースでのドル円は、重要レジスタンスポイント109.00トライを予想する。ユーロドルは重要サポート1.1100の維持が焦点となろう。一方、今日の米指標データが総じて市場予想を下回る場合は、米金利の低下と米ドル売りを予想する。だが、米株が崩れない限りドル円の下落幅は限定的となろう。一方、ECBによる9月利下げの可能性が意識されている状況を考えるならば、ユーロドルの上昇幅も限定的と予想する。
・ドル円とユーロドルの展望
今日のドル円も堅調地合いを予想する。トレンドは上述した米指標データと米金利の動向次第だが、「良好な指標データ→米金利反発」のケースでは109.00トライを予想する。このレベルにはオファーが観測されている。上の水準にはストップの観測もあり。109円台では、同じくオファーが観測されている109.20、109.50および109.60(5/31高値レベル)をレジスタンスポイントとして想定しておきたい。だが、FOMCを前に109円台を突っかける動きは見られても、しっかりと乗せてくる可能性は低いと考えている。一方、「冴えない指標データ→米金利低下」のケースでは、21日MA(108.21前後)を視野に下落する展開を予想する。昨日安値108.41の下方ブレイクは21日MAをトライするシグナルとなろう。
ユーロドルも米指標データと金利の動向でトレンドが左右されよう。注視すべきは「良好な指標データ→米金利反発」での1.1100トライである。1.1110-1.1100のゾーンにはビッドが観測されている。一方、「冴えない指標データ→米金利低下」のケースでは反発基調の維持を予想する。だが、ECBの緩和スタンスとFOMCを控えていることを考えるならば、オファーが観測されている1.1180レベルまでの上昇が限界と予想する。
【ドル円】
【ユーロドル】
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