NZドル、対米ドルで7カ月ぶり安値 豪ドルの下げに追随
・対円でも4カ月ぶり安値圏
・小売売上高への反応限定的
22日の外国為替市場でニュージーランドドルが対米ドルで一時0.65米ドルを割り込み、7カ月ぶりの安値を付けた。オーストラリアドルの下落に追随した。
日本時間午前10時前にNZドルは0.65米ドルを一時的に割り込み、その後も同水準を試す展開となっている。
NZドルは対円でも4カ月ぶりの安値圏にある。相場はこの数日間、71円台後半から72円台前半の狭いレンジにとどまっている。
NZ統計局が朝方発表した1~3月期の小売売上高(季節・物価調整済み数量ベース)への反応は限定的だった。1~3月期は前期比0.7%増。市場予想は0.6~0.8%増に沿った内容だった。
前期は1.7%増、前年同期は3.3%増。業種別15業種のうち11業種で増加した。
豪利下げ観測
むしろ、NZドルは豪ドルの影響の下で動いている。豪準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は21日、早ければ6月にも利下げを実施する可能性を示唆。市場に早期利下げ観測が高まり、豪ドルは軟調だ。
ロウ総裁は「利下げは雇用の伸びを支え、インフレが目標に一致する時期を前倒しする」と述べ、「この判断を踏まえ、2週間後の理事会で利下げを支持する理由を検討する」と語った。
さらに豪中銀は21日に公表した今月7日の中銀金融政策会合の議事要旨で、労働市場にさらなる改善がみられない場合は利下げが適切だろうとの見解を示した。
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