NZドル下落、中銀がQE導入示唆 豪中銀は量的緩和導入の可能性低いと幹部発言
・0.6730米ドル台まで下落
・対円では一時72.70円割る
23日の外国為替市場でニュージーランドドルが米ドルや円など主要通貨に対して売られている。ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)が、非伝統的な政策手段の導入を示唆したとの報道が取引の材料になった。
ブルームバーグはこの日、同中銀が「非伝統的政策手段の見直しを検討している」、「非伝統的政策手段の見直し作業は依然として非常に初期の段階」との見解を示したと伝えた。同社による情報の要請に中銀が応じた格好という。
報道を受けて、同中銀が量的緩和(QE)政策の導入を検討しているとの見方が広がり、NZドルの対米ドル相場は急落。日本時間午前8時半過ぎにそれまでの0.6750米ドル台から0.6730米ドル台に水準を下げた。
NZドルの対円相場も同様の動きをみせた。72.90円付近から下げ始めると、一時72.70円を割り込み、3営業日ぶりの安値を付けた。
政策金利
同中銀は5月の金融政策委員会(MPC)で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を0.25ポイント引き下げ、1.50%とした。その際に、さらに1回の利下げの可能性を示唆していた。6月は金利を据え置いた。
8月7日に開催される次回の同委員会で中銀は0.25ポイントの追加利下げを決定するとの見方が多い。
一方、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のケント総裁補はこの日、RBAは必要であれば追加利下げを実施する用意があるが、QEに動く可能性は低いと語った。
NZD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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