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株式にサポートされる米ドル相場

米株の反発基調は継続中。この状況が続いている間は、長期金利に対する低下圧力が後退し続け、米ドルを買い戻す動きが見られるでしょう。しかし、米長期金利の反応はFEDの政策スタンス転換もあり引き続き鈍いです。このような状況の中、本日のドル円とユーロドルのチャートポイントは?マーケットレポートをご参照ください。

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Analysis Highlights

・株式にサポートされる米ドル相場

17日の米株は反発基調を維持。S&P500指数は、昨年リトレースメント50.00%の水準2,643レベルをトライする動きが見られた。この状況が続く限り、外為市場では米ドルを買い戻す動きが見られよう。株高は米ドル相場の変動要因である長期金利の低下圧力の後退要因だからだ。事実、昨日の米10年債利回りは2.761%と、昨年12月28日以来の水準まで反発。金利の上昇にサポートされ、米ドル相場は主要な新興国通貨全般で上昇した。一方、先進国通貨でも英ポンドと豪ドル以外の通貨で買い優勢となった。しかし、7日のレポート「リスクセンチメントの改善と反応が鈍い米長期金利」で指摘したとおり、現在の米長期金利はリスク選好相場の流れに乗り切れていない(主因はFEDの政策スタンスの転換)。この点を年初来上昇率で確認すると、S&P500指数の6%超に対し、米長期金利のそれは0.45%と上昇圧力が抑制されていることがわかる。長期金利が再び上昇トレンドを形成するためには、株高だけでなく良好な指標データが条件となろう。その指標データだが、本日は12月 鉱工業生産と1月 ミシガン大学消費者態度指数速報値が発表される。

・ドル円とユーロドル それぞれのチャートポイント

ドル円は引き続き108円台でサポートされるも、109円では反落を警戒する展開を意識したい。米企業決算は強弱まちまちの内容ながらも、現時点では反発基調維持の要因となっている。S&P500指数がリトレースメント50.00%の水準を完全に突破する展開となれば、長期金利は上記の指標データ次第で2.8%台を目指すだろう。このケースでは、現在レジスタンスとして意識されている(=21日MAとプロジェクション38.20%が展開している)109.35前後を完全に突破し、オファーが観測されている109.50および109.80をトライする展開を想定したい。尚、後者の水準はプロジェクション50.00%の水準にあたる。一方、下値は短期サポートラインの維持が焦点となろう。このラインは今日現在108.17前後で推移している。16日安値108.36のブレイクは短期サポートラインをトライするシグナルと想定。108.30から108.10にかけては断続的にビッドが観測されている。
ユーロドルは、米株の反発基調維持により上値の重い展開が続こう。下値の攻防分岐は短期サポートラインで変わらず。このラインは今日現在1.1325前後で推移している。1.1350および1.1330にはビッドが観測されている。一方、米株が反落する場合は反発相場を想定。だが、米株のボラティリティ(VIX)が低下基調にある点を考えるならば、ユーロドルの上昇幅は限定的となろう。目先は21日MA(1.1423)前後で上値がレジストされる展開を意識したい。

【チャート1:S&P500指数/米10年債利回り】

S&P500 US 10 years yield 米10年債利回り

【チャート2:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート3:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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