焦点は再び米国イベントへ
ECBイベントは波乱なく通過。今日以降、焦点は米国イベントへとシフトするでしょう。FOMCまでは、指標データが重要イベントになると予想します。米金利の変動要因となっているからです。詳細は今日のマーケットレポートをご覧ください。
Analysis Highlights
・焦点は再び米国イベントへ
ECBイベントは波乱なく通過。今日以降、市場関係者の焦点は米国イベントへとシフトしよう。目先、注視すべきイベントは2つある。ひとつは米長期金利(以下米金利)のトレンド決定要因となっている指標データである。もうひとつは来週のFOMCである。FOMCまでは前者に注視する状況が続こう。今月5日の雇用統計発表以降、米金利は指標データの内容に敏感に反応する地合いとなっている。事実、昨日は市場予想を上回った指標データが意識され2.10%まで反発する局面が見られた。本日は4-6月期米GDP速報値(前期比年率)が発表される。市場予想は前期の3.1%から1.8%へ減速することが見込まれている。だが、個人消費は0.9%から4.0%へ回復することが予想されている。賃金の伸びとインフレが抑制されている状況を考えるならば、より注視すべきは米国経済のエンジン役である後者の方である。GDPが市場予想の範囲内であっても、2018年Q2以降、減速傾向へ転じている個人消費の回復が確認されるならば、米国経済の先行き不透明感に対する懸念が後退しよう。米債券市場では金利の反発基調が続き、新たなキャップ水準2.15%を突破できるかどうか、まずはこの点が焦点となろう。米金利の上昇は米ドル相場のサポート要因となろう。このケースでのユーロドルは、昨日かろうじて死守した1.1100の水準を再トライする展開を予想する。一方、ドル円は米株の動向も確認する必要があるが、総じて市場予想を上回る企業決算やS&P500指数のボラティリティ動向(低すぎる水準6%までまだ余裕がある状況)を考えるならば、調整を挟みながら株高基調を維持しよう。米個人消費の回復が確認される場合、ドル円の焦点は109.00トライとなろう。
【米長期金利】
・ドル円とユーロドルの展望
米株高トレンドの維持を想定する場合、ドル円の上昇幅は米金利の動向次第となろう。その米金利は上述したとおり指標データの内容で上下に振れよう。「良好な米指標データ→米金利の上昇」の展開となれば、最大の焦点は109.00のトライである。108.80と108.90にはオファーが観測されている。109.00にはオファーの他、オプションバリアの攻防も予想される。「冴えない米指標データ→米金利の低下」の展開ならば下値トライを予想する。だが、米株が崩れない限り下落幅は限定的となろう。今週に入り相場をサポートした107.90から107.70にはビッドが観測されている。
ユーロドルも米指標データとその内容を受けた米金利の動向でトレンドが左右されよう。最大の焦点は上述した1.1100の維持である。この水準にはビッドが観測されている。一方、米金利の低下局面では1.1200がサポートからレジスタンスへ転換するかどうか、この点が焦点となろう。昨日相場をレジストした1.1190にはオファーが観測されている。1.1200には厚いオファーの他、オプションバリアの観測もある。
【ドル円】
【ユーロドル】
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