焦点は米中首脳会談、イラン問題そして株式動向
今週は外為市場をはじめ、各市場のトレンドに影響を与える重要イベントが目白押しです。注目のイベントは?外為市場の焦点は?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
Analysis Highlights
・焦点は米中首脳会談、イラン問題そして株式動向
今週はG20会議、FEDスピーカー達の講演、中銀イベント(NZ / メキシコ)そして重要な米指標データの発表と、各市場に影響を与えるイベントが目白押しである。中でも注目はG20会議(28-29日)の期間中に開催される米中首脳会談となろう。米国政府は先週21日、安全保障上の観点からスーパーコンピューターの開発を手掛ける中国メーカー5社を禁輸リストに追加した。会談前に揺さぶりをかけていることは明白であり、この状況で米中双方が歩み寄り具体的な合意に達するかどうか、不透明感が根強い。よって、このイベントについては結果が判明するまで、「リスク選好 / 回避」両方の可能性があることを意識しておきたい。また、その結果が各市場に新たなトレンドを発生させるならば、それは来週以降となろう。
米中首脳会談前の外為市場は株式にらみとなろう。その株式だが、FEDの利下げスタンスが鮮明となったこと、首脳会談に対する期待値が上昇していることから堅調地合いを予想する。株高維持ならば、新興国通貨買い優勢の局面が多く散見されよう。良好な米指標データが確認されても、米金利には根強い低下圧力がかかり続ける可能性が高いからだ。この点は、FOMC後のユーロドルが示唆している。目下のところ、ファンダメンタルズおよび金融政策の両面でユーロには買う材料がない。しかし、22日に1.1347(6/7高値)を完全に上方ブレイクしている状況を考えるならば、「FEDの利下げ期待→米金利の低下圧力→米ドルの先安観」がいかに高まっているかがうかがえる。今週、注視すべき株安要因はイラン問題である。米国サイドは20日、イラン革命防衛隊のコンピューターシステムに対してサイバー攻撃を仕掛けた。新たな(軍事)行動に出る場合、最高値圏にある米株には調整圧力がかかるだろう。「株式反落 / 米金利低下」のケースで最も買われやすい通貨は日本円となろう。
【米国市場の動向】
・ドル円とユーロドルの展望
今日のドル円は売り買い交錯を予想する。22日のように米金利の反発要因となる指標データの発表が予定されていないことを考えるならば、トレンドは株式動向次第となろう。その株式だが、米株の各ボラティリティ指数を確認すると、警戒水準の20ポイント以下で推移している。107円前半では押し目買いによるサポートを予想する。しかし、直近高安のリトレースメント50.00%(107.76前後)、および61.80%(107.93前後)でレジストされる展開を警戒したい。107.50にはオプションバリアの攻防が予想される。107.80から108.00にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、107.00にはビッドの観測あり。
ユーロドルは続伸基調の維持を予想する。目先の上値焦点は1.1400の突破となろう。1.14台の攻防へシフトする場合、最大の焦点は1.1448(3/20高値)のトライとなろう。プロジェクション100.00%の水準1.1412の突破は1.1448トライのシグナルと想定している。尚、1.1400にはオファーの観測あり。一方、下値の焦点は1.13台の維持となろう。1.1300ではオプションバリアの攻防が予想される。
【ドル円】
【ユーロドル】
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