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米国イベントにらみの1週間 まずはFOMC

今週は米国イベントにらみの展開となるでしょう。まずは30-31日のFOMCに注目です。各市場は利下げを織り込んでいます。では今回の焦点はどこに?ドル円とユーロドルの注目すべきチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source : Bloomberg

Analysis Highlights

米国イベントにらみの1週間 まずはFOMC

今週、各市場の参加者が最も注目するイベントは米FOMC(30~31日)である。各市場は0.25%の利下げをすでに織り込んでいる。よって、今回の焦点は米国経済の先行きについてパウエルFRB(以下FED)がどのような見解を示すのか、この点にあろう。0.25%の利下げを決定するも、先行きについては強気の見通しを示す場合、米債市場では長期金利(以下米金利)が上昇しよう。米金利の上昇は米ドル相場のサポート要因となろう。だが、米金利以上に注視すべきは米株の動向である。2019年に入り米株は株高トレンドを維持しているが、その土台となってきたのがFEDの緩和スタンスである。強気の見通しよりも、「FEDは緩和的ではない」との思惑が米国株式市場で高まる場合、調整圧力が高まろう。このケースでのドル円は、米金利の上昇と米株の反落に挟まれ109.00前後で上値の重い展開が想定される。一方、強気の見通しに米株が反応する場合、ドル円は109円台へしっかり乗せてくる展開を予想する。戻り高値の水準は米金利の反発水準で決定されよう。現状、新たなキャップ水準として意識されるのが2.15%および2.19%前後である。
一方、0.25%の利下げを決定すると同時に、経済の先行きについて警戒レベルを引き上げてくる場合、米金利には低下圧力が高まろう。外為市場では米ドル売り優勢の展開を予想する。一方、このケースでも米株の動向が焦点となろう。先行きの警戒レベルを引き上げてくるということは、FEDの緩和スタンスが続くことを意味する。こちらの方に米株が反応する場合「米金利の低下/米株高の維持」の展開となろう。外為市場では「米ドル売り/新興国通貨買い」の展開を予想する。一方、先行き不透明感が意識されることで米株が反落するケースでは「米金利の低下/米株の調整」を背景に、円高優勢の展開を予想する。
尚、FOMC以外で注視すべき米国イベントは、指標データである。6月コアPCE(30日)、7月 ISM製造業景況指数(8/1日)そして7月雇用統計(8/2日)が米金利および米ドル相場の変動要因となろう。

・ドル円とユーロドルの展望

今日のドル円は堅調地合いを予想する。焦点は109.00前後の攻防となろう。米株が最高値圏での攻防を維持している状況を考えるならば、上値の水準は米金利の動向次第となろう。109.00には厚いオファーが観測されている。109円台へ上昇する場合、オファーが観測されている109.20、109.50および109.60をレジスタンスポイントと想定したい。一方、下値の焦点は21日MA(109.19前後)の維持となろう。108.00にはビッドの観測あり。
ユーロドルは金利動向にらみの展開が続こう。最大の焦点は重要サポートポイント1.1100の維持である。この水準にはビッドが観測されている。通貨オプション市場でプットの需要が後退気味であることを考えるならば、本日は1.11台を維持する展開を予想する。1.1100にはビッドの観測あり。一方、反転する場合は、1.1180、1.1190(7/25高値レベル)および1.1200の攻防が焦点となろう。これらの水準にはそれぞれオファーの観測あり。

【ドル円】

USDJPY ドル円


【ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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