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ユーロ相場の動向に注目

Market Summary
20日の海外外為市場は円安優勢の展開となった。この日の欧米株式は総じて株高トレンドを維持。また、国際貿易摩擦に対する懸念の後退を背景に米ドル売りも同時に発生したことで、円相場はクロス円を中心に円安優勢の展開に。対ユーロ、英ポンドそしてスイスフランで1%超下落する等、この日は欧州通貨での円売りが目立った。ドル円は米ドル安圧力に上昇幅が抑制されるも、NYタイムに112.58まで上昇する局面が見られた。一方、ユーロドルは、対円での上昇と米ドル安にけん引されるかたちで重要レジスタンスポイント1.1750の突破に成功。高値1.1785まで上昇する局面が見られた。
米株は主要3指数が株高トレンドを維持。ダウ平均とS&P500指数はともに最高値を更新した。NY原油先物10月限は、トランプ米大統領がツイッターで原油価格の上昇について批判したことが意識され、前日比0.32ドル安の1バレル=70.80と反落。一方、NY金先物12 月限は外為市場での米ドル安が好感され、前日比3.0ドル高の1トロイオンス=1211.3と続伸して終了した。

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Market Analysis
国際貿易摩擦に対する懸念が急速に後退していることで世界的に株高圧力が高まっている。また、この懸念の後退は、米ドル高圧力を急速に後退させる要因ともなっている。これらの状況を考えるならば、外為市場では円安の展開、特にクロス円をけん引役とした円安を想定すべきだろう。最も注視すべきはユーロ円である。米ドル高圧力が急速に後退していることで、ユーロドルは重要レジスタンスポイント1.1750の突破に成功。米国/EU間で貿易交渉がさらに進展する可能性とカナダがトランプ米政権に譲歩する可能性を考えるならば、短期的な米ドル安相場が続くことが想定される。米ドル安の継続はユーロドルの押し上げ要因となろう。ユーロドルの上昇プラス株高が同時に発生する状況が続けば、ユーロ円が円安のけん引役となろう。昨日は大陽線の示現で7月高値131.98を一気に突破した。この勢いを考えるならば、次のターゲットは4月高値133.48を想定。一方、株高の調整等で反落する場合は、8月安値124.89を起点とした短期サポートラインの維持が焦点となろう。
ドル円は引き続き底堅い展開を想定したい。本日の上値攻防分岐は112.60レベル。昨日はこの水準手前でレジストされた。このレベルの突破に成功する場合、プロジェクション61.80%の水準112.90レベルを次の上値ターゲットと想定している。現在の米ドル安は上値の抑制要因となろう。だが、株高トレンドの維持に加え良好な指標データが米長期金利の上昇圧力を高めている状況下では、下落幅は限定的となろう。目先は10日MA(111.93)および21日MA(111.54)でサポートされる展開を想定している。112.60から112.90にかけては断続的にオファーが並んでいる。112.00から111.50にかけてはビッドの観測あり。
ユーロドルは1.18台乗せが焦点となろう。これを達成する場合、重要レジスタンスポイント1.1850を次の上値ターゲットと想定したい。1.1800にはオファーが観測されている。一方、下値の焦点は1.1750がレジスタンスからサポートへ転換するかどうか、この点に注目したい。

【チャート①:ユーロ円】

EURJPY ユーロ円

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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