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引き続き貿易摩擦関連報道と株式動向を注視

Market Summary
26日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。国際貿易摩擦の問題に関する新たな報道が見られない中、この日の米株が反発し、且つ低下基調にある長期金利が横ばい推移となったことを受け、ドル円は110.20まで反発する局面が見られた。対ユーロでも米ドル買い優勢の展開となり、ユーロドルは1.1633まで下落する局面が見られた。
米株は、米中・米欧の貿易摩擦問題がひとまず小康状態となったことで押し目買い優勢の展開となった。だが、この問題に対する懸念は根強く、主要3指数とも上昇幅は限定的だった。NY原油先物8月限は米国による対イラン制裁が原油の供給不安を市場に意識させたことで、前日比2.45ドル高の1バレル=70.53と大幅に反発して終了した。尚、70ドル台の回復は約1カ月ぶり。一方、NY金先物8 月限は外為市場での米ドル買いが嫌気され、前日比9ドル安の1トロイオンス=1,259.90と続落した。

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Market Analysis
国際貿易摩擦の問題に関する新たな報道が見られない中、26日の米株のボラティリティは低下した。米株が底堅さを維持したことで、長期金利の低下圧力が後退した状況を考えるならば、現在のドル円は株式動向に左右され易い状況にある。今後もボラティリティの動向を注視する状況が続くだろうが、リスク回避相場の発生水準と想定される25ポイント以下での推移を維持する限り、下落局面が散見されても調整の範囲内と想定したい。よって、株安局面で円高圧力が高まっても、それがトレンド化する可能性は現時点で低いだろう。だが、トランプ米政権の動向次第でボラティリティが拡大するリスクがくすぶっていることを常に意識しておくべきだろう。
ドル円は引き続き108.00-111.00レンジでの攻防が継続しよう。昨日の反発で上値をレジストした200日MAの攻防がテクニカル面での焦点となろう。貿易摩擦の激化を市場に意識させるトランプ政権サイドの新たな言動がなければ、ドル円は200日MAを突破し、フィボナッチ・プロジェクション38.20%の水準110.70レベルを視野に上昇幅の拡大を想定したい。一方、この問題が再燃する場合は109.40レベル(直近2日の反転ポイント)および6月上旬に相場をサポートし、且つフィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準にあたる109.20前後の維持が焦点となろう。尚、直近のオーダー状況だが、110.30から110.50にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、109.40から109.00にかけてはビッドの観測あり。
ユーロドルは、1.16台を中心とした売り買い交錯相場の継続を想定したい。テクニカル面での焦点はフィボナッチ・リトレースメント23.60%の水準1.1720の攻防となろう。昨日はこのレベルで上値がレジストされ反落した。一方、下値は1.16台の維持が焦点となろう。1.1720にはオファー、1.1600にはビッドがそれぞれ観測されている。

【チャート①:米株ボラティリティ / 米10年債利回り】

VIX VXN US 10years yield

【チャート②:ドル円】

USDJPY ドル円

【チャート③:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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