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株高とドル円の持続的な上値トライ

Market Summary
17日の海外外為市場は、米ドル高の展開となった。この日の米国市場がリスク選好相場(=株高/金利上昇)となったことで、外為市場では米ドル買い優勢の展開に。ドル円は高値112.92まで上昇する局面が見られた一方、ユーロドルは1.1648まで米ドル買いが進行した。他のドルストレートも総じてドル高優勢で推移した。
米株は四半期決算を意識した上昇相場が継続した。ダウ平均は4日続伸の展開に。一方、ナスダック総合株価指数は前日比49.399ポイント高の7855.118と、過去最高値を更新した。NY原油先物8月限は、米国の原油在庫が減少するとの観測を背景に買い戻し優勢の展開となった。だが、供給増と米ドル高が重石となり、前日比0.02ドル高の1バレル=68.08と上昇幅は限定的だった。一方、NY金先物8 月限は対ユーロでの米ドル高が嫌気され、前日比12.4ドル安の1トロイオンス=1227.30と3日続落して引けた。

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Market Analysis
米債市場では金融政策の方向性に敏感な2年債利回りが2.6%の水準へ到達する一方、10年債利回りは2.8%台でキャップ状態となっている。他の長期金利も3.0%前後で上昇が抑制されていることでイールドカーブはフラット化の形状が続いている。だが、昨日の米株は主要3指数が上昇した。景気動向に敏感なハイテクセクターが上昇のけん引役を担った事実や低位で推移し続けるボラティリティ動向を考えるならば、歴史的に景気後退のシグナルと考えられているイールドカーブのフラット化や国際貿易摩擦は現在、主要テーマでないことを示唆している。投資家のリスクセンチメントが強気に傾いている以上、調整をはさみながら四半期決算シーズンの米株は上値トライの展開が続く可能性が高い。米株高の維持は、他の主要な株式市場のサポート要因となろう。そして世界的な株高傾向は円安要因となろう。

米株の堅調地合いを背景に、本日のドル円は引き続き底堅い展開を想定したい。焦点は113円台の上昇だが、それを達成する場合、年初来高値113.38の突破が焦点として浮上しよう。年初来高値を更新する場合、次のターゲットはプロジェクション161.80%の水準113.89前後を想定したい。一方、調整相場となっても米株が崩れない限り下落幅は限定的となろう。焦点は今週相場をサポートしている112.20レベルの維持となろう。113.00および113.20にはオファーが観測されている。112.10から112.00にかけてはビッドの観測あり。
一方、ユーロドルは1.1600-1.1800をコアレンジとした攻防を想定したい。1.17ミドルレベルで上値の重い展開となっている状況を考えるならば、本日警戒すべきは1.16トライの方だろう。短期サポートラインの下方ブレイクはそのシグナルと想定したい。1.1750および1.1770にはオファーが観測されている。一方、1.1600にはビッドの観測あり。


【チャート①:米債利回りの動向】

米10年債利回り 米2年債利回り

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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